よく知っているはずの漢字でも、意外と知らない読み方をすることがあってびっくりした経験はありませんか?
たとえば「殿」は「との」と読むことが一般的ですが、ほかに「しんがり」と読むこともできます。
今回は、このようによく知っている読み方以外の読みをもつ漢字を見ていきましょう!
1.「液」
どうしても「えき」の読み方が最初に浮かんでしまうかと思いますが、違う読み方を考えてみてくださいね。
「液だくで!」と牛丼屋で注文したことがある方もいるのではないでしょうか。
答えは「つゆ」でした。
では、「つゆ」とはどのような意味なのでしょうか。
①しる。液体
②吸い物。すまし汁。
③だし汁に醤油・味醂などを加えて味をつけたもの。付け汁。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1157
「汁」と書いても「つゆ」と読めますよ。
2.「砂」
もちろん、今回の正解は「すな」「さ」「しゃ」ではありません。
3文字で読み方を考えてみてください。
「すな」からは想像しづらいので、少し難しいかもしれません。
答えは「いさご」でした!
「いさご」の意味は、次の通りです。
きわめて小さい石。すな。すなご。まさご。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.93
まさか「いさご」と読むとは驚きですね。
3.「縦」
「たて」や「じゅう」以外の読み方を今回は2つ考えてみてください!
1つは読み仮名2文字、もう1つは5文字です。「例」や「自由勝手に」などの意味をもちますよ。
正解は「たとえ」と「ほしいまま」でした!
「たとえ」の意味は「例え」と同じです。「ほしいまま」は次の意味となります。
自分の思うままにふるまうさま。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1607
「ほしいまま」は「恣」や「擅」とも書けます。
なお、「縦」はこの他にも「よし」「たとい」などと読むことができますよ。
4.「昨日」
「さくじつ」や「きのう」以外にも読み方があります。
これ以外の読み方が2つあるので、考えてみてください。
読み仮名はそれぞれ2文字と5文字です。
正解は「きそ」「きんにょう」でした!
「きそ」は「昨夜」のこと、「きんにょう」は「きのう(昨日)」が変化した語のことです。
5.「科」
思わず「か」や「しな」と読みたくなりますが、今回は違う読み方を考えてみましょう。
読み仮名は2文字です。
「ミスをして上司に科められた」のように使いますよ。
正解は「とが」でした!
①人からとがめられるべき行為。あやまち。
②罰されるべき行為。つみ。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1230
「咎」と同じ意味ですね。
「科」は他にも、「こなし」と読むことができますよ。
こんな読み方知らなかった!
思ったよりも難しい読み方が多かったのではないでしょうか?
知っているとびっくりされること間違いなしなので、ぜひこの機会に覚えておいてくださいね!