「東京駅」は「とうきょうえき」というように、簡単に読むことができますよね。一方で「勿来駅」のように、一見するとなんと読むのかわからない…そのような難読駅名もあります。
今回は、それらの難読駅名から、大阪府に絞って7つご紹介!さて、みなさんはいくつ読むことができますか?
1.「柴島駅」
そのまま「しばしま」駅と読んでしまった方も多いかもしれません。「当然合っているだろう…」と、思われるかもしれませんが、残念ながら不正解なんです。
「え、どこが違うの!?」と驚かれたかもしれませんが、カギになるのは「柴」。「しば」ではなく、別の読み方をするんですよ。
気になる読み方は「くにじま」駅でした!
こちらは阪急千里線の駅で、大阪府大阪市東淀川区にあります。
ちなみに、同路線内に「吹田」駅がありますが、なんと読むのかわかりますか?
正解は「すいた」駅です。「ふきた」駅や「ふいた」駅ではないため、利用の際はご注意ください!
2.「私市駅」
「私」は「わたし」や「し」、「市」は「いち」や「し」と読むことが多いですよね。しかし、これらを組み合わせても「私市」駅の読み方にはたどり着くことができなさそうです。
読み仮名は4文字で「○○いち」駅になります。ちなみに、「私市」という名前の由来は「私部」が住んでいた土地にちなんでいるそうですよ
気になる読み方は「きさいち」駅でした!こちらは京阪交野線の駅で、大阪府交野市にあります。
なお、ヒントでお伝えした「私部」は「きさいちべ(きさいべ)」のことで日本古代における后妃の私有部民を指しているのだそう。これは、由来を知らないとかなり読むのが困難だったかもしれませんね…!
3.「弥刀駅」
旧暦3月を表す言葉に「弥生(やよい)」がありますが、だからと言って「弥刀」駅の読み方が「やとう」駅や「やかたな」駅であるわけではありません!
「弥」には「や」以外にも「び」「み」「いや」「いよいよ」という読み方があります。これらの中に、「弥刀」駅に当てはまる文字がありますよ。
気になる読み方は「みと」駅でした!
こちらは近鉄大阪線の駅で、大阪府東大阪市にあります。選択肢の中で適切だったのは「み」。そして「刀」は「とう」ではなく「と」と読む必要がある、かなり難易度の高い駅名でした!
4.「我孫子前駅」
突然、漢字がたくさん並んでいる様子を見てびっくりしてしまった方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、上記のような読み方はしませんよ!
「我孫子前」駅は大阪府にありますが、千葉県に詳しい方、お住まいの方ならば、難なく読めてしまうかもしれません。
気になる読み方は「あびこまえ」駅でした!
こちらは南海高野線の駅で、大阪府大阪市住吉区にあります。千葉県に「我孫子」駅(あびこ駅)があるため、こちらをご存知の方ならば簡単に読めたかもしれません。
5.「布忍駅」
「布」も「忍」も簡単に読めますが、組み合わさるととたんに読むことが難しくなってしまいますよね。もちろん「ぬのにん」駅や「ふしのび」駅なんて読み方はしませんよ。
かなり難易度が高いため、今回は穴埋め形式で読み方を考えていただきます!
「布忍」駅は「ぬの○」駅と読み、空欄にはさ行から1文字が入りますよ。
気になる読み方は「ぬのせ」駅でした!
こちらは近鉄南大阪線の駅で、大阪府松原市にあります。同じ路線内には、同じく読むことが難しい「河堀口駅(こぼれぐちえき)」がありますよ。
6.「放出駅」
「放出」には「ほうしゅつ」や「はなちいで」、送り仮名を伴って「放出す(ほうりだす)」など様々な読み方があります。しかし、どれも「放出駅」の読み方には当てはまりませんよ。
こちらも「布忍駅」に負けないくらい難易度が高いため、正しい読み方がわかる方はスゴいです!
気になる読み方は「はなてん」駅でした!
こちらはJR学研都市線(片町線)とJRおおさか東線の駅で、大阪府大阪市鶴見区にあります。ちなみに、古くは「放手」と書いていたそうですよ。
それでは、次がラストになります!
7.「交野市駅」
最後に取り上げるのは「交野市駅」です。
「こうやしえき」と読みたい気持ちはありますが、残念ながらやっぱり不正解。それでは、ここでヒントをお伝えします。
「交野」はかつて「肩野」とも呼ばれていたのだそう。いかがでしょう、なんとなくピンときませんか…?
気になる読み方は「かたのし」駅でした!
なお、こちらは京阪交野線の駅で、大阪府交野市にあります。
大阪府には難読駅名がいっぱい!?
今回ご紹介したのはほんの一部。大阪府には、まだまだ難読駅名がたくさんあります。
気になった方は、ぜひ調べてみてくださいね!
参考文献:小学館『精選版 日本国語大辞典』『日本大百科全書』、ブリタニカ・ジャパン『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』、平凡社『世界大百科事典 第2版』