今回ご紹介する難読漢字は、簡単に読めそうに見えるかもしれません。
それが、こちらの「炷く」です。でも、実は意外な読み方をするんですよ。
さて、いったいなんと読むのでしょうか?
「炷く」の読み方!
左が「火」で右が「主」であることに着目し、「しゅく」や「ひく」と読んでしまった方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、残念ながら不正解。「ひく」は少しだけ惜しくて、今回の読み仮名は2文字となっています。
お困りの方のために、ここでヒント!
この言葉にはさまざまな別表記があります。「薫く」「焼く」「焚く」…そして「炊く」ときたら?
もうわかりましたよね。
そう、正解は「たく」「やく」でした!
「炷く」について
先ほど挙げた別表記の中でも、特に「炊く」は読めた方が多いはず。「炊き立て(たきたて)」のごはんはとてもおいしいですよね。
しかし、実は「たく」にはさまざまな意味があるんです。この機会に、辞書で確認してみましょう。
〘他カ五(四)〙
① 火を燃やす。
② 火で燃やす。火にくべて燃やす。くべる。
③ (香などを)くゆらせる。けぶらせる。
④ 火を通して食べられるようにする。煮る。かしぐ。また、湯などをわかす。
⑤ 他人をあおり立てて物ごとを行なう。けしかける。扇動する。たきつける。
⑥ 写真撮影で、ストロボを発光させる。
出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館
今回確認した辞書だけでも、実に6つの意味がありました。たしかに、写真撮影をする際に「フラッシュをたく」なんて言いますよね。
①と②は一見同じように見えますが、「火」そのものを燃やすのか、「火」を使って燃やすのかという違いがあります。混同しないように、しっかり整理しておきましょう!
まとめ
いかがでしたか?
「炷く」は「たく」と読みます。
こちらのほかにも、さまざまな別表記を持っている難読漢字・言葉はたくさんありますよ。興味を持たれた方は、ぜひ調べてみてくださいね!