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「車検切れ」の車で公道を運転したらどうなる? “うっかり”ではすまない「罰則」を解説

  • 2023.3.15
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出典:Thavon Phumijan/Shutterstock.com

マイカーを所有している方なら、避けては通れない「車検」

「車検」の正式名称は「自動車検査登録制度」で、道路運送車両法に定められている検査のことを指します。一般的な乗用車の新車であれば有効期限は購入から3年後、そしてその後は2年に1回継続検査を受ける必要があります。

しかし、この車検ですが、もしもうっかり「車検切れ」の状態(無車検車)で乗っているとどうなってしまうのでしょうか…? 思いがけず、とんでもないことになるかもしれません。

「車検切れ」の状態で自動車を運転するのは交通違反!どんな罰則がある?

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出典:4 PM production/Shutterstock.com

「車検」はその車がしっかりと道路運送車両法で定められている「保安基準」に適合するかを検査するものです。従って、外装の損傷や内部部品の故障で不適合となる場合、「車検に落ちる」こともあり得ます。この車検に合格することで次の車検までの間、公道を走行することが許されるのです。

ですが、車検の満了日を超え、有効期限が切れた状態で公道を走行し、それが発覚した場合は道路運送車両法違反となります。具体的には30日の免許停止処分」、②6点の違反点数が加算の行政処分、そして6ヶ月以下の懲役」または「30万円以下の罰金」の刑事罰が課せられます。

車検の有効期限はフロントガラス上部に貼られている青いステッカーに記載してあります。記載されている期日までにディーラー、もしくは近くの自動車整備工場で車検を受けるようにしましょう。

ちなみに、車検以上に厳しく求められているのが「自賠責保険」です。公道を走行するすべての車両に加入が義務付けられているため、「強制保険」としても知られています。自賠責保険は交通事故の被害者救済を目的としており、非常に重要な存在となります。

もしも自賠責未加入、もしくは自賠責切れの状態で公道を走行した場合、違反点数は6点となります。それに加え「1年以下の懲役」、もしくは「50万円以下の罰金」が課せられる場合があります。自賠責に加入していたとしても、自賠責の証書を車両と一緒に携行していなかった場合は「30万円以下の罰金」となりますので、絶対に注意しましょう。

思いがけず違反してしまう前に…しっかりと車検の有効期限を確認!

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出典:Horth Rasur/Shutterstock.com

いかがでしたか?「車検切れ」の状態で乗ることは、それ相応の罰を受けることになります。

今一度、ご自身の所有している自動車が車検切れではないかを確認しておくようにしましょう。

 

参考:警視庁ホームページ、交通の教則(刊:一般財団法人全日本交通安全協会)、国土交通省ホームページ
※タイトル画像:出典:show999/Shutterstock.com。記事内の画像はすべてイメージです



ライター:加藤ヒロト(Hiroto Kato)
2000年生まれ。小さい頃から母親の影響で車好きに育ち、ミニカーは現在までに4000台以上をコレクション。海外取材も積極的に行い、主にアメリカや中国での自動車事情に関する記事を多数執筆。愛車はトヨタ カレン、初代トヨタ カリーナED、そしてホンダ モトコンポ。