今回ご紹介する難読漢字は「龍葵」です。
空想上の生き物である「龍(りゅう)」と、植物の「葵(あおい)」が組み合わさっているようにも見えるかと思います。読み方と併せて、いったいどんな言葉なのか予想してみてください!
「龍葵」の読み方!
簡単に「りゅうあおい」と読みたくなるかもしれませんが、残念ながら不正解です。
実はこの言葉の読み方には「りゅう」「あおい」のどちらも含まれないんです。そうなると、これ以上は案が浮かばないとお困りの方もいらっしゃるかもしれませんね。
それでは、ここで大ヒント!
「龍葵」の読み仮名は「〇〇ほおずき」となっています。空欄には「龍」とは違う、私たちの身近にいるあの生き物の名前が入りますよ。
どうでしょう、答えの見当はつきましたか?
それでは、正解を発表します。
正解は「いぬほおずき」でした!
「龍葵」について
「いぬほおずき」は「龍葵」の他に「犬酸漿」と表記することができます。ただ、こちらであっても「酸漿」を「ほおずき」と読むことは難しかったかもしれませんね。
なお、「龍葵」の詳細は下記の通りとなっています。
いぬ‐ほおずき ‥ほほづき【犬酸漿・龍葵】
〘名〙
ナス科の一年草。各地の原野、路傍などに生える。高さ二〇~九〇センチメートル。葉は長さ六~一〇センチメートル、幅四~六センチメートルの卵形。夏から秋に白い花が節と節との間に数個ずつ集まって咲く。実は液質で黒く熟し、径六~七ミリメートルの球形。有毒植物で、麻痺(まひ)性をもち、催眠・鎮痛薬とする。くろほおずき。やまほおずき。やぶほおずき。うしほおずき。いのほおずき。ひたいほおずき。
出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)
「葵」が名前に含まれていますが、実は「アオイ科」ではなく「ナス科」に属する植物なんです。
ナス科を代表する「茄子」と同じように、「実が黒く熟す」特徴が共通しているものの、異なっている部分も多いようです。
また、有毒ともありますが、その実には「アルカロイド」という成分が含まれているそう。食してしまって死亡した例もあるそうなので(出典:『日本大百科全書』小学館)、みなさんは決して口に含まないようお気をつけくださいね!
まとめ
いかがでしたか?
「龍葵」は「いぬほおずき」と読みます。
ぜひご家族やご友人に「龍葵」を教えてあげてくださいね!