「憑」は「憑依(ひょうい)」という言葉のように「ひょう」と読むことが多いのではないでしょうか。
ただ、それ以外の読み方となると、なかなか思い浮かばない方も多いはず。今回ご紹介する「憑み」も、ちょっと難しいかもしれません。
それでは、気になる読み方をぜひ当ててみてください!
「憑み」の読み方!
そのまま「ひょうみ」と読んでみたくなるかもしれませんが、残念ながら不正解です。
また、この漢字には「つく」という訓読みも存在しますが、かといって「つみ」と読むわけでもありませんよ。
それでは、ここでヒント!
実は「憑み」は、みなさんもよく知っている言葉なんです。例えばみなさんがなにかにお困りの際に、ご家族やご友人を「憑みにする」場合もあるかもしれませんよ。
どうでしょう、答えの見当はつきましたか?
それでは、正解を発表します。
正解は「たのみ」でした!
「憑み」について
そもそも「憑」には「霊がのり移る。つく」だけではなく「よりかかる。頼みにする。よりどころ」という意味が含まれているんです。こちらをご存知の方であれば、簡単な問題だったかもしれませんね。
また、「たのみ」は「憑み」の他に「頼み」「恃み」と表記することもできます。特に後者はご存知ない方も多いかもしれません。
なお、意味は下記の通りとなっています。
たのみ【頼み/×恃み/×憑み】
1 たのむこと。依頼すること。また、その内容。願い。
2 たよりにすること。あてにすること。
3結納。
出典:『デジタル大辞泉』(小学館)
1と2に関しては、すでにご存知の方も多いかと思います。ヒントのように、みなさんも一度は使ったことがある言葉ではないでしょうか。
ただ、3に関しては引用を見て驚いた方もいらっしゃるかもしれません。なんと「結納(ゆいのう)」のことでもあるんだそう。
まさか「憑み」が同じ意味とは、あまり知られていないかもしれませんね。
参考文献:小学館『デジタル大辞泉』