みなさんはお祝い事の際になにをしますか?
例えばプレゼントを買ったり、仲のいい人たちと集まったり、また「赤飯」を炊いたりしますよね。
さて、今回は上記の「赤飯」を「せきはん」以外で読んでみてください!
「赤飯」の読み方!
「せきはん」以外となると「あかめし」が浮かんだ方もいらっしゃるかもしれません。しかし、残念ながらこちらは不正解です。
ヒントをお伝えすると「猫飯」が読めれば、答えにすぐにたどり着けるはずですよ!
それでは、正解を発表します。
正解は「あかまんま」「あかまま」でした!
「赤飯」について
ヒントの「猫飯」は「ねこめし」「ねこまんま」と読みます。食事中に残った白米を「猫飯」にして召し上がったことがある方も多いのではないでしょうか。
さて、「あかまんま」「あかまま」は「せきはん」の別名…というわけではありません。実は「犬蓼(いぬたで)」という植物の異名なんです。ただ、この植物をご存知ないという方もいらっしゃるかもしれません。辞書で確認してみましょう。
タデ科の一年草。道端などに自生。高さ20~40センチ。茎は紅紫色を帯びる。葉は細長い楕円形で両端がとがり、縁や裏の脈上に毛がある。夏から秋に、紅紫色の小花を穂状につける。あかのまま。あかのまんま。あかまんま。《季花=秋》
出典:『デジタル大辞泉』(小学館)
「紅紫色の小花を穂状につける」とありますね。ここから、同じような色の「赤飯」と同じ表記になったのでは?と、お考えの方もいらっしゃるかもしれません。
実は、その予想はほとんど正解なんです。別名のアカマンマは「赤の飯」のことで、粒状の紅花を赤飯に見立て、幼児のままごと遊びに使われてきたことからいうそうですよ。
参考文献:小学館『日本大百科全書』、小学館『精選版 日本国語大辞典』