今回ご紹介する難読漢字は「三椏」です。
「三」は小学校で習うような簡単な漢字ですが、もう一方の「椏」は初見の方もいらっしゃるかもしれません。
いったいなんと読むのでしょうか…。ぜひお考えください!
「三椏」の読み方!
「椏」は「木」と「亜」が組み合わさったように見えるかもしれません。ここから「さんあ」「みつあ」と読みたくなるかもしれませんが、残念ながら不正解です。
しかし、実は「みつあ」は正解にかなり近いんですよ。「三椏」は「みつ〇〇」と読みます。
ただ、空欄に入る言葉の見当がつかないとお困りの方もいらっしゃるかも…。
それでは、ここでヒント!
「三椏」は「三叉」と書くこともできるんです。
どうでしょう、答えの見当はつきましたか?
それでは、正解を発表します。
正解は「みつまた」でした!
「三椏」について
「みつまた」と聞くと、多くの方は3つに分かれる枝や道路を思い浮かべるかもしれません。
ただ、「三椏」の表すものは違います。気になるその正体を、辞書で確認してみましょう。
みつ‐また【三股・三叉・三俣】
(中略)
④ (三叉・三椏) ジンチョウゲ科の落葉低木。中国原産で、古く渡来し、四国・中国地方で多く栽培される。高さ一~二メートル。枝は三本ずつに分かれる。葉は短柄をもち長楕円状披針形で、裏は灰白色を帯び、長さ一〇~一五センチメートル。晩秋、枝梢から花蕾(からい)をたれ、翌春、葉に先だって黄色い筒状花を蜂の巣のようにつける。樹皮の繊維から和紙をつくる。漢名、黄瑞香。むすびぎ。みまたやなぎ。
出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)
そう、こちらは植物の名前を表しているんです。予想が当たっていた方はいらっしゃいますか?
引用を見ると「枝は三本ずつに分かれる」と「みつまた」の名前通りの特徴がありますね。ここから名付けられたのかもしれません。
また「四国・中国地方で多く栽培される」とのことです。お近くにお住まいの方は既にご存知だったかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
「三椏」は「みつまた」と読みます。
同じ「みつまた」でも、漢字表記が違うと意味が異なる…。同じようなことはしばしばあります。興味のある方は、ぜひ辞書を引いてみてくださいね!