これこそ、難読漢字！「弄槍」はなんと読む？読めたらスゴいです…正解は？

今回ご紹介する難読漢字は「弄槍」です。

「弄」に「槍」と、あまり目にすることがない漢字が並んでいますよね。これらが組み合わさると、いったんどんな読み方になるんでしょうか…？

「弄」は「ろう」と、また送り仮名をつけて「弄る（いじる）」「弄ぶ（もてあそぶ）」と読むことができます。これらと「槍（やり・そう）」を組み合わせたいところですが、残念ながらそれでは正解にたどり着けません。

お困りの方のために、ここでヒント！

「弄槍」には3つほど別表記があります。「桙取」に「矛取」、また「矛行」です。これらを踏まえてお考えください！

どうでしょう、答えの見当はつきましたか？

それでは、正解を発表します。

正解は「ほことり」「ほこゆけ」でした！

「弄」「槍」をご存知だった方でも、なかなか「ほことり」などの読み方にたどり着けなかったと思います。正答率はかなり低かったかもしれませんね。

なお、「弄槍」の詳細は下記の通りとなっています。

ほこ‐とり【矛取・桙取・弄槍】
[1]〘名〙
① 猿楽・雑芸で、矛・槍を自在にあやつる曲芸。
② 武芸で、矛・槍をしごきあやつること。また、その人。
③ (桙取) 桙・槍を持つ兵士。
[2] 雅楽「弄槍(ろうそう)」の異名。

ほこ‐ゆけ【矛行・弄槍】〘名〙矛をあやつって突きやること。矛をしごきあやつること。

出典：『精選版日本国語大辞典』（小学館）

4つの意味が確認できますが、③に関しては「桙取」に限定されているようです。混同して覚えないよう、気をつけてくださいね！

また、もしかしたら「どうしてほこなのに槍と書くのだろう…？」と不思議に感じている方もいらっしゃるかもしれません。実は「槍」も「ほこ」の漢字表記の1つなのだとか（出典：『日本大百科全書』小学館）。ほかにもあるため、興味のある方はぜひ調べてみてくださいね！

いかがでしたか？

「弄槍」は「ほことり」「ほこゆけ」と読みます。

今後も意外な難読漢字を、たくさんご紹介させていただきますね！