1. トップ
  2. 「里回」はなんと読む?読めたらスゴい難読漢字、正解は?

「里回」はなんと読む?読めたらスゴい難読漢字、正解は?

  • 2023.4.10
undefined

今回ご紹介する難読漢字は「里回」。

「里」「回」はどちらも簡単な漢字ですよね。すぐに読めてしまいそうですが、これらが組み合わさると意外な読み方になるんです。

読み方は複数あります。全て当てることはできますか?

「里回」の読み方!

普段使う読み方から「りかい」や「さとまわり」と読みたくなるかもしれません。実はこれらのうち後者は正解なんです。

読み方はあと2つ。こちらは普段使う読み方から当てることは難しいかもしれません。

それでは、ここでヒント!

今回の問題の鍵は「回」にあります。

周囲をまわる、周囲に沿って進むことを「回る(まわる)」、また「ぐるっと曲がったような地形をいう語」を「回(み)」と言うそう。ちなみに前者は「巡る」「廻る」と、後者は「廻」と表記することもできますよ。

それでは、正解を発表します。

正解は「さとめぐり」「さとまわり」「さとみ」でした!

「里回」について

3つの読み方のうち「さとみ」は「人里のあたり。里のうち。里なか。さとわ」(出典:小学館『精選版 日本国語大辞典』)のことを指します。

「さとまわり」「さとめぐり」は上記と違い、ある生き物を表しているんです。いったいどんな生き物なのか、辞書で確認してみましょう。

さと‐めぐり【里回】〘名〙 蛇「あおだいしょう(青大将)」の異名。
さと‐まわり ‥まはり【里回】〘名〙 蛇「あおだいしょう(青大将)」の異名。
出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)

なんと、日本で最も大きい蛇とされる「青大将(あおだいしょう)」の異名なんです。「里回」という表記からは想像もつかない生き物だったかもしれません。

なお、小学館「精選版 日本国語大辞典」によると、「里回」は「さとわ」という読み方でも紹介されていますが、「 (「さとみ(里回)」を、中古以後、誤読してできたことば) 里のあたり。里の中」と解説されています。


参考文献:小学館「デジタル大辞泉」「精選版 日本国語大辞典」