「日済し」はなんと読む？読めたらスゴい難読漢字、正解は？

今回ご紹介する難読漢字は「日済し」です。

「その日に済（す）ますこと」なのかな、と思われた方も多いかもしれません。

しかし、こちらは実はお金に関する言葉となっています。読み方と併せて、いったいどんな意味なのかもお考えください！

「済」は「返済（へんさい）」や「支払い済（ずみ）」などのように「さい」「ずみ」と読むことが多いかと思います。他にも送り仮名をつけて「済ます（すます）」と読む場合もありますよね。

上記を踏まえると「ひさいし」「ひずみし」「ひすし」などと読みたくなるかもしれませんが、残念ながら不正解です。

それでは、ここでヒント！

「物事を少しずつ変化させ、うやむやにしてしまうこと」（出典：『デジタル大辞泉』小学館）を表す「済し崩し」という言葉があります。こちらの「済」と実は同じ読み方なんですよ。

どうでしょう、答えの見当はつきましたか？

それでは、正解を発表します。

正解は「ひなし」でした！

ヒントで触れた「済し崩し」は「なしくずし」と読みます。ただ、こちらは「なし崩し」と表記されることもあるため、今回で初めて知ったという方もいらっしゃるかもしれませんね。

さて、冒頭で「日済し」はお金に関する言葉とお伝えしましたが、予想はついたでしょうか。ここでその詳細を、辞書で確認してみましょう。

ひ‐なし【日▽済し】
１借金を毎日少しずつ返すこと。
２「日済し金」の略。

出典：『デジタル大辞泉』（小学館）

そう、「借金を毎日少しずつ返すこと」なんです。

実はそもそも「済す（なす）」という言葉には「特に、借りたものを返す」（出典：『精選版日本国語大辞典』小学館）という意味があります。つまり、毎「日」借金を「済」すことを「日済し」と表現するんですよ。

ちなみに、2の「日済し金（ひなしがね）」はその名前の通り「毎日少しずつ返す約束で貸したり借りたりする金。日済しの金」のことです。こちらも併せて覚えておいてくださいね！

いかがでしたか？

「日済し」は「ひなし」と読みます。

みなさんは借金を「日済し」する、なんてことがないようお気を付けくださいね！