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「“お金”が人を狂わせるんです…!」怖くて面白い“衝撃”の名作3選《映画マニアおすすめ》

  • 2023.5.24
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画像:Stokkete/Shutterstock

こんにちは!

1年間の映画鑑賞本数が400本を超えたことがある映画マニアのライター、休みの国です。映画をはじめとするエンタメ作品が大好物の私が、おすすめ作品をご案内します。

私たちの人生や生活にとって欠かすことのできない「お金」。そのお金を主題にした映画が数多く制作されています。

欲望の象徴であるお金をめぐる物語は、ときにコミカルに、ときにシリアスに描かれます。大金が理由で人生を狂わせてしまう…といった展開も多く、観客である私たちに、お金への姿勢を改めて考えるきっかけを与えるような作品も少なくありません。

そんな、面白くてためになるおすすめのマネー映画3作品をご紹介します!

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年・アメリカ)

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画像:Amazon.co.jp
あらすじ:1980年代後半、成功を夢見て大手投資銀行に入社したジョーダン・ベルフォートだったが、出社した初日にブラックマンデーが起きて会社が倒産してしまう。1ドル未満の店頭株専門の零細投資会社で働き始めた彼は、でまかせのセールストークで顧客にクズ株を売りつけて成績を伸ばしていく。やがて、自ら投資会社を起業したベルフォートは、ますますあくどい手法を駆使してウォールストリートの寵児としてのし上がっていく。欲望の限りを尽くす彼に、やがて司法による裁きが下される…。Prime Video、Netflixなどの動画サービスにて配信中

本作の主人公は、お金を稼ぐためには一切のモラルを無視して突き進む人物です。持ち前の話術とカリスマ性で人々の欲望をお金に変えることで巨万の富を築き上げます。そのあまりの狂乱ぶりには唖然とする他ありません。

本作は実在する株式ブローカーである、ジョーダン・ベルフォートが出版した回想録をベースにしています。脚色はしているものの、描かれている内容は基本的に実話だというから驚きです。

自ら映画化権を獲得して、製作にも名前を連ねているレオナルド・ディカプリオが、いかにもうさん臭い危険人物を心から楽しそうに演じています。

監督は『タクシードライバー』などで知られる巨匠、マーティン・スコセッシです。ディカプリオとスコセッシは、2023年公開の最新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』と、さらに次の作品でもタッグを組むことが明らかにされています。

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2015年・アメリカ)

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画像:Amazon.co.jp
あらすじ:低所得者向けの住宅ローンが脚光を浴びていた2000年代半ば。変わり者として知られる投資家のマイケル・バーリは、いち早くその危険性に気づき、近い将来に金融破綻が起きることを見抜く。彼の言葉を信じようとしない投資家の中で、ごく一部がその考えに賛同して、バブル崩壊によって儲けが上げられる金融スキームを画策する。そして2008年、ついに予想の通り、世界規模での金融破綻が起こる…。Netflixなどの動画サービスにて配信中

世界的な金融危機「リーマンショック」の発端となった、いわゆる「サブプライムローン問題」を扱ったノンフィクションの映画化です。実際に起きた経済危機の裏側で、市場の流れに逆張りをすることで多額の利益を得た投資家たちの活躍を描いています。

劇中で難しい金融用語がバンバン飛び交いますが、そんなものを一切知らない経済オンチの私でも、十分に内容を理解できましたので、どうぞご安心ください。

クリスチャン・ベール、スティーヴ・カレル、ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピットと、キャスティングも超豪華。監督・脚本は、『俺たちニュースキャスター』などのおバカコメディでも知られる、アダム・マッケイです。

マネーモンスター(2016年・アメリカ)

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c2016 Columbia Pictures Industries, Inc. and LSC Film Corporation. All Rights Reserved
あらすじ:投資バラエティ番組『マネーモンスター』の人気司会者であるリー。ある日、生放送中のスタジオに、拳銃を持った男が乱入する。男は、かつて彼が番組で購入を勧めた株式が暴落したことで全財産を失ったと話し、リーにその責任を取るように詰め寄る。危機的状況の中で、番組ディレクターのパティは、株価が暴落した原因に疑念を持ち始める…。『マネーモンスター』 デジタル配信中 Blu-ray 1,980円(税込)/DVD 1,408円(税込) 発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

生放送中という衆人環視の状況で発生した立てこもり事件が、リアルタイムで展開していくサスペンスドラマです。

投資に失敗して破産した犯人、視聴者である投資家たち、株式を公開する企業家…と、お金をめぐるそれぞれの思惑が交錯しながら、金融取引の裏側に隠された陰謀が暴かれていきます。

日本人にとっては現実味に乏しいかもしれませんが、個人の資産運用がさかんなアメリカでは、実際にこうした投資番組が放送されています。

主演は『オーシャンズ』シリーズにて、夫婦役で共演しているジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツ。傲慢で軽薄な人気司会者という役柄が、クルーニーにぴったりですね。『羊たちの沈黙』などで有名な、あのジョディ・フォスターが監督を務めているのも、注目ポイントです。

 



著者:休みの国(やすみのくに)
フリーライター。日本大学芸術学部映画学科に在籍していた当時、1年間に400本超の映画を鑑賞していた映画マニア。編集プロダクション勤務を経てフリー転向。Webおよび紙媒体にてカルチャー全般に関する記事の執筆を担当する。特に得意とするジャンルは映画、マンガ、アートなど。蒐集した映画DVDとマンガ単行本に埋もれる日々を過ごす。

※記事内の画像はイメージします