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「いくつ読める?」今年の干支『卯』がつく【難読漢字】4選!

  • 2023.1.17
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2023年の干支は「卯(う)」! つまり「うさぎ(兎)」です。かわいらしくぴょんぴょん跳ねる姿を見ると、ついつい心が和んでしまいますよね。

さて、今回は今年の干支にちなんで「卯」に関する4つの難読漢字「卯花」「卯日重」「卯酉線」「卯杖祝」をご紹介します。

はたして、みなさんはいくつ読めるでしょうか?

「卯花」

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「卯花」は「うか」と読みたくなるかもしれません。もしくは、「うはな」でしょうか。どちらも人名で使われることがあるようですが、今回は4文字で考えてみてくださいね!

「うはな」は、なんとなく聞き覚えのある方も多いはず。よく似ている名前の食べものがありましたよね?

正解は…

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そう! 正解は「うのはな」です。こちらは「豆腐のしぼりかす」のことですが、名前は「空木(うつぎ)の花」に似ていることから来ているそうですよ(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)。

ちなみに「卯花」を使った料理の代表的なものとして「卯の花和え」があります。興味を持たれた方は、ぜひ食べてみてくださいね。

「卯日重」

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「卯花」が「うのはな」と読むことを活かし、「卯日」は「うのひ」と読みましょう!

残るは「重」の読み方ですが、今回は「じゅう」や「おもさ」とは読みません。送り仮名を伴って「重ねる」と読みますが、こちらの読み方がわかりますか?

正解は…

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そう! 正解は「うのひがさね」です。なんでも「卯の日は吉事にはますますよく、凶事にはますます悪いことが重なるという俗信」のことなのだとか(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)。

今後はカレンダーを見て、「卯の日」がいつか確認した方がよさそうですね!

「卯酉線」

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「酉」は「西」によく似ているため、もしかしたら「うにしせん」と読んでしまった方もいらっしゃるかもしれません。しかし、残念ながら不正解! ちなみに「卯」の読み方も「う」ではないですよ。

そして、ここでビッグニュース! 実は「酉」も「卯」と同様に干支の1つなんです。「申(さる)」の次と言えば…? なお「卯酉線」の読み仮名は6文字になります。

正解は…

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気になるその読み方は…「ぼうゆうせん」です。実は「卯」は「ぼう」とも読むんですよ。なお、この言葉は「天文学で、天頂を通り、天の子午線と天球上で直交する大円」を表しています(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)。

「卯杖祝」

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今までは「卯」を「うの」や「ぼう」と読んできましたが、今回は「う」と読みます。また、2文字目の「杖」も「づえ」と読みます。ここまでは簡単ですが、カギになるのが「祝」の読み方です。「いわう」や「しゅく」とは、全く異っているんです!

この漢字を使った言葉に「言祝ぐ(ことほぐ)」があります。「卯杖祝」を読む上で、ちょっとしたヒントになるかもしれません…!

正解は…

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最後の問題にふさわしい難易度を誇る、この言葉の読み方は「うづえほがい」でした! 「正月初の卯の日、朝廷に卯杖を奉るとき奏する寿詞(よごと)」のことと、あまりなじみがない習慣のため、読めた方はほとんどいらっしゃらないかもしれませんね。

ちなみに「祝」には、ほかにも「祝く(ほさく)」という変わった読み方がありますよ!

 

最後に、それぞれの難読漢字の読み方を振り返ってみましょう。

・「卯花」→「うのはな」
・「卯日重」→「うのひがさね」
・「卯酉線」→「ぼうゆうせん」
・「卯杖祝」→「うづえほがい」

みなさんはいくつ読むことができたでしょうか?

 



イラスト:たまちゃん