今回ご紹介する難読漢字は「辱い」です。
「恥辱」という言葉で使われるため、こちらを「はずかしい」と読んでしまった方もいらっしゃるかもしれません。
はたして、いったいなんと読むのでしょうか…?
「辱い」の読み方!
「恥」は送り仮名をつけて「恥ずかしい(はずかしい)」と読むため、「辱」も同じようにできると思われた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、それは落とし穴…! 残念ながら「辱い」の読み方は全く異なっているんです。
読み仮名は全部で6文字になります。そして、この言葉は別の漢字で書くこともできるんです。
それは「忝い」…こちらなら、読める方もいらっしゃると思います。
そう、正解は「かたじけない」でした!
「辱い」について
人になにかをしてもらった際に、お礼の意味を込めて「辱い(かたじけない)」と言ったりしますよね。そのため、使用されている漢字と言葉が繋がりづらいかもしれません。
しかし、実は「辱い」には複数の意味があるんです。それらを、辞書で確認してみましょう。
1 もったいない。恐れ多い。「―・いお言葉」
2 身に受けた恩恵などに対して、感謝の念でいっぱいであるさま。身にすぎて、ありがたい。「ご好意のほどまことに―・く存じます」
3 恥ずかしい。面目ない。
出典:『デジタル大辞泉』小学館
そう! たしかに感謝を伝える際にも使われますが、実は「恥ずかしい」という意味も持っているんです。また「辱いお言葉」というように使うこともできるそう。3つの意味を混同してしまわぬよう気をつけてくださいね!
なお「辱」は、「かたじけない」や「じょく」のほかに、1文字で「はずかしめ」や送り仮名をつけて「辱む(はずかしむ)」と読むことができます。併せて覚えておきましょう!
まとめ
いかがでしたか?
「辱い」は「かたじけない」と読みます。
今後も様々な難読漢字をご紹介していきますので、ぜひお楽しみに!