「大事な“スニーカー”、ちゃんとお手入れできてますか？」正しいケアの仕方をプロに聞いてみた！

2023.3.9

コレクションされる方もいるほど、定番かつ人気のあるスニーカー。歩きやすくて幅広い年代の方に愛されています。特にお気に入りの大事なスニーカーなら、長くはき続けていきたいですよね。

今回は自宅でできるスニーカーのお手入れ方法をご紹介します。ミスターミニットの原田さんに、正しいケア方法を教えていただきました。

スニーカーのお手入れ方法、教えます。

いろんなスタイリングとマッチしてくれる優秀アイテムなので、ブランド違いで何足か持っている方も多いのではないでしょうか。

スニーカーのお手入れって、レザーの靴と比べると、はいたままにしがちかもしれません。

ーー原田さん、スニーカーの正しいお手入れ方法を教えてください！

「まずはスニーカーもレザー製品と同じようにシューキーパーをいれ、型を整えます。柔らかい毛の馬毛ブラシで、全体的にホコリを払っていきます。

次に、汚れ落としです。今回のスニーカーはいろんな素材が合わさっているので、生地に合わせてクリーナーを選ぶといいと思います。

スムース革部分は表面の汚れ落としにムース状の汚れ落としを使用します。量は500円玉くらいが目安です。きめの細かい布に取り出して、かかと側から馴染ませて、汚れを落としていきます。

側面のラバー部分は革用の汚れ落としクリーナーを布に数滴湿らせ、こすりながら汚れを落とします。

黒いラインはスエード。スエードやヌバック専用のゴム製ブラシがあるので、細かいゴム面を使って、毛をほぐしていきます。

専用の着色スプレーで、色が抜けているところを着色します。着色する時は、黄色の生地につかないように気をつけてください。気になる方はマスキングテープなどで保護するといいですよ。

直接スプレーせずに、500円玉くらいの量を目安に布に取り出し、色を乗せていきます。キッチン用のスポンジを切って、ポンポンと乗せるのもおすすめです。

スエードはなかなか浸透しないので、2〜3度くらい重ね塗りすると、よりきれいに仕上がりますよ。

乾いたら再度、スエード専用ブラシでブラッシングして、整えます。そして無色の保護クリームを塗り、保湿します。生地にあう色別クリームがあれば、地の色も補色しましょう。

そして馬毛ブラシでブラッシング。色物はきれいなブラシを使うのがおすすめです。黒や焦茶などのベーシックなもの、濃い色、ホワイトやベージュなど明るい色など、色別に分けられると色移りなく、いいですよ。

ブラシの後は防水スプレーをかけていきます。換気のいいところでするようにしてください。これも一度かけて乾いたら、再度スプレーすると、もちが良くなります。

最後にツヤ出しスポンジを使って、ツヤ出し。乾拭きして完了です！」（原田さん）

自宅ケアだけでも、こんなにきれいに！

側面のラバー部分のちょっとした汚れが気になるときは、消しゴムやメラミンスポンジなどで擦ってあげると、汚れが落ちることもあるんだとか。

また靴紐を手洗いしたり、思い切って新しいものに変えるだけでも印象が変わります。

毎回お手入れするとなると、工程も多く時間もかかるので、日々のお手入れは簡単ケアを試してみてくださいね。

スニーカーをきれいにはき続けよう

身につけるものがきれいだと、なんだかいい気持ちになれますよね。

長年愛用されてきたスニーカーは、自宅でできるお手入れ方法では限界があります。お店ではキズを削ってから、その靴1足1足に合わせて調色してくれるので、よりきれいにしたい方はお店に任せてもいいかもしれません。

今回取材したのは…

原田僚平さん
ミニット・アジア・パシフィック株式会社
東日本店舗運営部

■「ミスターミニット」について
おかげさまで日本上陸50周年。
ベルギーで生まれ、靴修理・合かぎ作製からスタートした当社は、2022年秋で50周年を迎えました。
その他にバッグ修理、時計電池交換などのサービスを拡大し、創業以来約2億人のお客様にサービスをご利用いただいています。
ミスターミニットはこれからもお客様の「困った」に寄り添い、「ものを大切に使いたい」気持ちを大切に、修理サービスを提供いたします。

※記事内の情報は取材時および記事執筆時点の情報です。

筆者：北山礼奈／ライター
女性系メディアやプラットフォームを中心に活躍するフリーライター。女性ならではの切り口でジャンル問わず様々なコンテンツを編集および執筆している。趣味はSNSでの美容情報収集、スタバ通い、韓国ドラマ鑑賞。
撮影：fort 編集：TRILLニュース