よく知っている漢字でも、組み合わさることで「え、どうしてそんな読み方をするの!?」とびっくりしてしまうことってありますよね。
今回ご紹介する「英桃」もその1つかもしれません。「桃(もも)」とありますが、まったく違う読み方をするんですよ。
さて、いったいなんと読むのでしょうか?
「英桃」の読み方!
それでは、早速「英桃」の読み方を発表します。
「えいもも」と読みたくなりますが、残念ながら不正解! さすがに、そこまで難易度は低くありませんよ…!
先述したように、今回「桃」は「もも」と読まないんです。そして、「英」も「えい」とは読みませんよ。
読み仮名は3文字、もしくは5文字です。後者は、前者の後ろに2文字つけたらOKですよ。
それでは、正解を発表します。
正解は「ゆすら」、そして「ゆすらうめ」でした!
「英桃」について
「桃」とあるのに「うめ」と読む…答えを聞いても、納得がいかず困惑されている方もいらっしゃるかもしれません。今回は、かなり難問でしたね…。
なお、「ゆすら」は「ゆすらうめ」を指しています。では、この言葉はどのような意味なのでしょうか?
〘名〙 バラ科の落葉低木。中国原産で、日本へは江戸初期に渡来した。高さ約三メートル。葉は短柄をもち倒卵形で縁に鋸歯(きょし)があり、裏面に縮れた毛を密生する。春、葉に先だち白または淡紅色の小さな五弁花を開く。果実は径一センチメートルぐらいの球形で六月頃赤熟し甘味、酸味がほどよく合い生食される。漢名に、英桃・毛桜桃を用いる。ゆすら。《季・夏》
出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)
「桃」ときて、「うめ」ときて、今度は「バラ」…? と思われたかもしれませんね。しかし、ここで意外な事実をお伝えします。実は「桃」も「うめ(梅)」も、「バラ科」の植物なんですよ。
あまりなじみはないかもしれませんが、その果実は食べることができるそう。辞書の記載からもわかるように、「桜桃(さくらんぼう)」によく似た見た目をしています。
ちなみに、「桜桃(おうとう)」は「英桃」の古名なんだそうですよ(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)。
まとめ
いかがでしたか?
「英桃」は「ゆすらうめ」と読みます。
今後も様々な難読漢字をご紹介していきますので、ぜひお楽しみに!