「花」といえば「向日葵(ひまわり)」や「薔薇(ばら)」に「紫陽花(あじさい)」と、その色や種類まで様々あるかと思います。記念日や特定の祝日に特別な人に贈ったことのある方も多いのではないでしょうか。
さて、今回は上記の「花」の1つ「薔薇」の別の読み方を当てていただきます。
「薔薇」の読み方!
「ばら以外と言われても…」と、お困りの方も多いのではないでしょうか。
先にお伝えしますと「薇」は「び」と読むんです。草かんむりに「微」が組み合わさったようにも見えるため、ここまでは辿り着けた方もいらっしゃるかと思います。
ただ、残る「薔」に関してはなかなか手がかりが掴めず、お困りの方も多いのではないでしょうか。
それでは、ここでヒント!
「薔薇」の読み方はもう2つあります。それぞれ「薔」を2文字と3文字で読む必要がありますよ。また、これらはどれも夏の季語、俳句に詳しい方であれば、簡単な問題かもしれませんね。
それでは、正解を発表します。
正解は「そうび」「しょうび」でした!
「薔薇」について
「薔薇」は「ばら」と読むことがほとんどであり、含まれる漢字を他に使う機会もなかなかないため、正答率はかなり低かったかもしれませんね。
それでは、気になる「そうび」「しょうび」の意味を確認してみましょう。
そう‐び〔サウ‐〕【×薔×薇】
1 バラ。バラの花。しょうび。《季 夏》
2 襲の色目の名。表は紅、裏は紫。
しょう‐び〔シヤウ‐〕【×薔×薇】ばら。いばら。そうび。《季 夏》
出典:『デジタル大辞泉』(小学館)
基本的には「薔薇」の文字通り「ばら」を指す言葉となっています。
ただ、「そうび」には見慣れない意味もありますね。「襲(かさね)」とは「衣服を重ねて着ること」、平安時代の十二単(じゅうにひとえ)もそのうちの1つなんだそう(出典:『百科事典マイペディア』平凡社)。こちらの色目のことを「そうび」と呼んだとのことです。衣服の色を花の名前で呼んでいたんですね。
まとめ
いかがでしたか?
「薔薇」は「ばら」の他に「そうび」「しょうび」と読みます。
「薔薇」の他にも、意外な読み方がある言葉はまだまだあるかもしれません。興味のある方はぜひ調べてみてくださいね!