今回ご紹介する漢字は「椚」。
「木」と「門」という簡単な漢字が組み合わさってできた漢字ですが、あまり見かけることはありませんよね。
さて、一体なんと読むのかわかりますか?
「椚」の読み方!
では、早速「椚」の読み方を発表します。
「木」と「門」の組み合わせから想像して「きもん」や「もくもん」と読みたくなるかもしれませんが、不正解です!
では、ここでいくつかヒントを出しましょう。
読み仮名は3文字です。「く」から始まる読み方を考えてみてください。
「木へん」があることからなんとなくわかる通り、植物を表す漢字です。
どんぐりがなる木としても知られていますよ。
さあ、そろそろ読み方はわかりましたか?
正解は「くぬぎ」でした!
「椚」の豆知識
どんぐりがなる木には「椚」以外に「カシワ」や「アラカシ」などいろいろな種類があります。なかでも「椚」は、代表的な木だそうです。
では、「椚(くぬぎ)」とはどのような植物なのでしょうか。
山野に自生するブナ科の落葉高木。灰褐色の樹皮には不規則な裂け目が多い。材は良質の木炭となるほか、シイタケの原木にも使う。球状の果実は「どんぐり」という。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.499
どんぐりの木がシイタケの原木にも使われているのは驚きですね。
「くぬぎ」はほかの漢字で、「櫟」や「橡」、「櫪」や「椢」と書くこともできます。
いかがでしたか?「椚」は「くぬぎ」と読みます。
どんぐりを見つけた際はぜひ「椚」の漢字を思い出してくださいね!
参考文献:日本大百科全書 ニッポニカ(小学館)