今回ご紹介する言葉は「身拭」。
「身」も「拭」もそこまで難しい漢字ではありませんが、組み合わせて「身拭」としたものはあまり見かけませんよね。
すぐに読めた方は本当にスゴい!
さて、一体なんと読むのかわかりますか?
「身拭」の読み方!
では、早速「身拭」の読み方を発表します。
「拭く」で「ふく」と読みますが、「みふく」と読んだ方は、不正解!もちろん「みしょく」や「しんしょく」でもありませんよ。
では、ここでいくつかヒントを出しましょう。
読み仮名は4文字です。「み〇〇〇」と読みますよ。
「身」と「拭」の漢字からなんとなく想像できるとおり、「身を拭くこと」にも関係がある言葉です。
さあ、そろそろ読み方はわかりましたか?
正解は「みのごい」でした!
「身拭」の豆知識
「物乞い(ものごい)」と似ていますが、「みのごい」とはまったく別の意味ですよ。
では、「身拭(みのごい)」とはどういう意味なのか、詳しく調べてみましょう。
① 入浴のとき、または入浴後に着る単衣(ひとえ)。湯帷子(ゆかたびら)。
② 身体をぬぐい清めること。身体をふくこと。また、そのための手拭など。
(一部抜粋)
引用:精選版 日本国語大辞典(小学館)
使われている漢字から②の意味はなんとなく想像できた方もいるかもしれませんね。
引用にある単衣とは、裏地がついていない薄い生地でできた着物や肌着のことです。湯帷子は入浴時や入浴後に着るものをいいます。
昔は入浴時にも着物を着ていたそうです。現在その風習はなくなり、お祭りなどで一般的に着られる浴衣として残っています。
それにしても、着物を着たままいったいどのようにして体を洗っていたのでしょうか。当時の様子が気になります。
まとめ
いかがでしたか?
「身拭」は「みのごい」と読みます。
普段はあまり使うことがないかもしれませんが、この機会にぜひ覚えておいてくださいね!
参考文献:精選版 日本国語大辞典(小学館)、ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典(ブリタニカ・ジャパン)