今回ご紹介する難読漢字は「兄弟」です。
「簡単に読めるけれど…」と困惑されている方も多いのではないでしょうか。確かに「きょうだい」という読み方は周知の事実、問題の難易度を疑った方もいらっしゃるかもしれませんね。
ただし、今回当てていただきたいのは「きょうだい」以外の読み方となっております。他になんと読むのか、分かりますか…?
「兄弟」の読み方!
もちろん「きょうだい」と読むことはみなさんもご存知かと思います。ただ、他の読み方となるとなかなか思い浮かばないかもしれませんね。読み方はあと4つもあるので、どれか1つでも当てられるようお考えください!
ヒントをお伝えすると、1つは「おとうと」を変化させた形となっています。
また、他に「兄」「弟」の漢音・唐宋音・呉音を使う読み方もありますよ。
どうでしょう、答えの見当はつきましたか?
それでは、正解を発表します。
正解は「けいてい」「ひんでい」「きょうてい」「あにおとと」でした!
「兄弟」について
総計4つの読み方、幾つ当てられたでしょうか。全てご存知の方はかなり少ないかもしれませんね。
ちなみに、「けいてい」が「兄」「弟」の漢音、「ひんでい」が唐宋音、「きょうてい」が呉音に漢音を添えたものなんだそう(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)。
さて、ここからは意味の確認に移りましょう。「けいてい」「きょうてい」「あにおとと」は「きょうだい」と同じく「兄」と「弟」を指しています。ただ「ひんでい」は上記とは少し異なるみたいです。早速辞書で確認してみましょう。
ひん‐でい【兄弟】〘名〙(中略)禅宗で、法の兄弟、兄弟弟子の意。
出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)
そう、同じ漢字表記ではあるものの「兄弟」といっても禅宗においての兄弟弟子関係のことを指すとのことです。他の4つの読み方にはない意味なので、混同しないように気をつけてくださいね!
まとめ
いかがでしたか?
「兄弟」は「きょうだい」の他に「けいてい」「ひんでい」「きょうてい」「あにおとと」と読むこともできます。
普段から使っている言葉でも、「兄弟」のように意外な読み方があることもしばしば。今後もそんな難読漢字を、たくさんご紹介させていただきますね!