今回ご紹介する言葉は「出挙」。
「出」は小学1年生、「挙」は小学4年生で習う漢字です。どちらも多くの方が知っていると思いますが、組み合わせると読み方に悩んでしまいますよね。
今回は3文字で読み方を考えてみてください。
さて、一体なんと読むのかわかりますか?
「出挙」の読み方!
では、早速「出挙」の読み方を発表します。
「しゅっきょ」とも読みますが、3文字を超えているので今回は別の読み方を考えてみてください。もちろん「でるきょ」でもありませんよ。
ノーヒントだと難しいと思いますので、ここでいくつかヒントを出しましょう。
「出」の読み方は「出納」と同じです。「挙」は「か行」のどれかが当てはまります。
読み仮名は全部で3文字ですよ。
さあ、そろそろ読み方はわかりましたか?
正解は「すいこ」でした!
「出挙」の豆知識
「出納(すいとう)」は以前にTRILLニュースで出題したことがあるため、ご存知の方もいらっしゃったかもしれません。
では、「出挙(すいこ)」とはどういう意味なのでしょうか。
「出挙」とは、古くに行なわれていた貸付の一つです。ほかに「しゅっこ」や「すいきょ」とも読みます。
国や個人が農民へ稲などを貸し付けて、5割ほどの利息を付けて返還させていました。
個人が貸し付ける場合は利息で10割負担のこともあったとか。
奈良時代にはこの貸付が強制となり、今で言う税金と同じ扱いになっていたそうです。
ところで「出」の漢字がどのような成り立ちで作られたかご存知ですか?
実は足跡からできた象形文字なのです。地面に残った足跡の後ろに線をたすことで作られました。
昔は旅を始める前に足跡を強く残して、安全を祈る儀式があったのではないかといわれています。
まとめ
いかがでしたか?
「出挙」は「すいこ」と読みます。
現代の生活ではあまり見かけることがない言葉ですが、この機会にぜひ覚えておいてくださいね!
参考文献:旺文社日本史事典 三訂版(旺文社)、常用字解[第二版]