今回は「鳥」に関する難読漢字をご紹介します。
みなさんは「鶇」をなんと読むのかご存知ですか?
「東」と「鳥」で構成されていて、一見簡単に読めそうですよね。しかし! 読み方は2つありますが、片方はかなり難易度が高いかもしれません。
さて、いったいなんと読むのでしょうか?
「鶇」の読み方!
それでは、早速「鶇」の読み方を発表します。
先述したように、2つの読み方のうち、片方はかなり難易度が高いかもしれません。一方で、もう片方は比較的簡単に読めると思います。
「東」「鳥」の読み方から、読み仮名2文字で考えてみてくださいね。
なお、難易度が高い方の読み仮名は3文字になります。日本でも見ることができる「鳥」の仲間で、頭文字は「つ」です。
「なんとなくわかってきたような…?」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
それでは、正解を発表します。
正解は「とう」「つぐみ」でした!
「鶇」について
「東」は「東西南北(とうざいなんぼく)」や「東京都(とうきょうと)」などを筆頭に「とう」と読みますよね。2文字でなければ「ひがし」と読みますが、文字数の観点から絞ることができたと思います。
そして、難易度が高い読み方は「つぐみ」でした。「鶫」とも書くため、こちらをご存知だった場合、「鶇」を見て「あれ、少し形が違っているような…?」と困惑された方もいらっしゃるかもしれません。
さて、それでは「鶇」とはどのような「鳥」なのでしょうか?
① ツグミ科の鳥。全長二四センチメートル内外。体の上面は大体暗褐色で、下面は黄白色の地に黒褐色の斑点(はんてん)がある。顔は灰黒褐色で目の上部分に顕著な黄色の眉斑が走る。くちばしの先端はわずかに下方に曲がる。東部シベリアで繁殖し、一〇月下旬ころ大群をなして日本に渡来。低山や平地の畑などで木の実や昆虫を食べる。ちょうま。《季・秋》
② ツグミ科に属する鳥のうち大形のものの総称。全長二〇~三〇センチメートル。日本にはツグミ、クロツグミ、トラツグミ、アカハラ、シロハラ、マミチャジナイ、アカコッコ、マミジロなど。しない。
出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館
「東部シベリアで繁殖し、一〇月下旬ころ大群をなして日本に渡来」するそうなので、まさに今の時期に見ることができそうですね。ちなみに「ちょうま」は「鶇」の異名で、漢字では「鳥馬」と書きます。
さて、「それにしても、どうして鶇と鶫、2つの漢字があるの?」と疑問に思われている方もいらっしゃるかもしれません。実は、「鶫」は「鶇」から作られた国字なのだとか。この機会に、併せて覚えておきましょう!
まとめ
いかがでしたか?
「鶇」は「とう」「つぐみ」と読みます。
「鳥」に関する難読漢字はほかにもたくさんあるので、気になる方は調べてみてくださいね!