みなさんは読めますか…。【難読漢字】「睡る」はなんと読む？

今回ご紹介する言葉は「睡る」。

「睡」は「睡蓮（すいれん）」や「昏睡（こんすい）」などの言葉でもお馴染みですよね。

しかし、「睡る」の読み方をご存知の方はあまりいないかと思います。

さて、一体なんと読むのかわかりますか？

では、早速「睡る」の読み方を発表します。

「すいる」と読んだ方は、不正解！

一見すると難しく思えるかもしれませんが、誰もが知っている言葉ですよ。

「赤ちゃんがすやすやと睡る」や「疲れているから食事より睡るのを優先する」のように使うことが多いでしょう。

読み仮名は送り仮名も含めて全部で3文字です。

ではここで、1つヒントを出しましょう。「睡る」は「ね」から始まる言葉です。

さあ、そろそろ読み方はわかりましたか？

正解は「ねむる」でした！

「睡」は「睡眠」に関する言葉に使われる漢字なので、「ねむる」と読むのも納得ですね。

では、「睡る（ねむる）」とはどういう意味なのか、あらためて辞書で調べてみましょう。

①目を閉じて、体や意識の活動が一時的に休止した状態となる。寝る。
②死ぬ。永眠する。また、埋葬されている。
③活動をやめて静かな状態になる。
④活用されない状態のままにある。

出典：北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店（2017年4月1日版）p.1350

睡眠を取る以外に、息を引き取ったり物が使われないままになっているときにも使う言葉です。

ところで、「睡」の漢字をよく見てみると「目」と「垂」にわかれていますよね。

目が垂れている様子から眠っている様子を表すようになったのかな？と想像される方もいるかもしれません。

しかし実は、「垂」はもともと草木の花や葉が垂れる様子を表したもの。

「睡」は眠くなるとまぶたが下がっていく様子と、草木が垂れていく様子を重ね合わせて作られた漢字だったのです。

いかがでしたか？

「睡る」は「ねむる」と読みます。

寝不足の影響で授業中や仕事中に「睡る」ことがないよう、日頃からしっかり睡眠時間を確保しておきたいですね。

参考文献：常用字解［第二版］