今回ご紹介する難読漢字は「避ける」。
危険を「避ける(さける)」という表現は、使うことが多いですよね。
またコロナ禍で「三密を避ける(さける)」といった表現も馴染み深くなったのではないでしょうか。
しかし、「避ける(さける)」の他にも読み方があるのです!
いったい、何と読むのでしょうか?
「避ける」の読み方!
もう一つの読み方「避ける」も「避ける(さける)」同様、動作を表わす言葉です。
しかし、抽象的な事象も含めて用いる「避ける(さける)」に比べ、もう一つの読み方「避ける」は対象がやや狭くなります。
例えば、「車を避ける(さける)」、「危険を避ける(さける)」。どちらも成立する読み方ですよね。
しかし、もう一つの読み方になると、「車を避ける」とは読めますが、「危険を避ける」とは読めません。
もうおわかりでしょうか?
正解は「よける」でした!
「避ける」の意味は?
それでは「避ける(よける)」の意味を改めて、調べてみましょう!
危害や損失を与えるおそれがあるもの△に(が)直接触れないように、位置を変えたり 間を隔てる物を置いたり する。
出典:山田忠雄・倉持保男ら編、新明解国語辞典、三省堂(2020年11月20日第八版、青版)p.1614
コロナ感染を防止する際、とても重要視された「三密回避」。
国語辞典を改めて確認すると「三密を避ける」の読み方が「避ける(よける)」ではなく、「避ける(さける)」が妥当であることが理解できますよね!
ところで「三密」と言えば、「三つの密」を全て正確に挙げることが出来ますか?
換気やフィジカルディスタンスの大切さが体に染みついた結果、「密室」あたりが浮かんだ方もおられるかもしれません。
正解は「密閉」「密集」「密接」。
また、「よける」は他の漢字で「除ける」と書くこともできます。併せて覚えてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
「避ける」は「さける」と読みますが、「よける」とも読みます。
この機会に使い方の違いも含めて、ぜひ覚えてみてください!