皆さんは「抉る」という字を正しく読むことができるでしょうか?
「決める」という漢字の「氵」が「扌」になった、画数自体は多くはないのに普段なかなか見慣れない漢字ですよね。しかし、実は誰もが聞いたことのある言葉なのです!
怪我をした時などに使われ、ちょっと痛々しいイメージがあります。
ではいったいなんと読むのでしょうか?
「抉る」の読み方!
痛々しいイメージの読み方をするのですが、もう一つヒントです!
例文から是非考えてみてください!
「刃物で木の板を抉る」
ここまで来ればわかった方もいるのではないでしょうか?
それでは正解を発表します!
正解は「えぐる」でした!
「抉る」の意味
「抉る(えぐる)」の意味をさっそく辞書で調べてみましょう!
刃物などを差し込んで円を描くように回し、そこの部分をそっくり取り去(り穴をあけ)る。「穴をー/肺腑をー[=それを見聞く人に強い衝撃を与える]/問題の核心をー[=明らかにする]」
出典:山田忠雄、倉持保男、上野善道、山田明雄、井島正博、笹原宏之 編、『新明解国語辞典』(第八版)、三省堂(2020年11月20日第八版発行)p.154
ケガをしたときなどの痛々しいイメージの言葉でしたが、辞書での意味自体を見ると、必ずしもそうではありませんでした。
また、「抉る(くじる)」「抉る(こじる)」と読むことができますが、それぞれの意味は以下となります。
くじる【抉る】[指の先や棒などでえぐるようにして]穴を開ける(あけたりなどして中の物を取り出す)。
出典:山田忠雄、倉持保男、上野善道、山田明雄、井島正博、笹原宏之 編、『新明解国語辞典』(第八版)、三省堂(2020年11月20日第八版発行)p.422
こじる【抉る】物のすきまなどに棒を入れてねじるようにする。
出典:山田忠雄、倉持保男、上野善道、山田明雄、井島正博、笹原宏之 編、『新明解国語辞典』(第八版)、三省堂(2020年11月20日第八版発行)p.540
同じ漢字でも、様々な読み方や若干意味の違いがあるようですね!
まとめ
いかがでしたか?
誰もが知っている言葉にも、それに当てはまる漢字があります。
気になった方がいればもっと調べてみてくださいね!
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