1. トップ
  2. エピソード
  3. 「うちに苦情を入れました?」夜の足音を相談した私に反論する上の階の奥さん。だが、ご主人がエレベーターで返した言葉

「うちに苦情を入れました?」夜の足音を相談した私に反論する上の階の奥さん。だが、ご主人がエレベーターで返した言葉

  • 2026.11.9

夜遅くまで続く足音と、突然の問いかけ

数年前、賃貸マンションに住んでいたころの話です。

上の階には、小さな子どもがいるご家族が暮らしていました。

困っていたのは、毎日のように天井から響いてくる足音です。

子どもが走り回っているような音が夜遅くまで続き、眠っていたところを起こされることもありました。

小さな子どもがいるのだから、多少の音は仕方ないと思っていました。

しかし、ほとんど毎晩続くため、次第に寝不足になってしまったのです。

悩んだ末、管理会社に相談し、注意の手紙を出してもらいました。

それからしばらくしたある日の昼、エレベーターで上の階の奥さんと乗り合わせました。

扉が閉まると、奥さんは突然、私に話しかけてきました。

「うちに苦情を入れました?」

不機嫌そうな表情に戸惑いながらも、私は正直に答えました。

「はい。夜遅くの足音のことで、管理会社に相談しました」

すると、奥さんは眉を寄せました。

「子どもが家の中で走るのなんて、普通じゃないですか」

「それは分かるんですが、夜遅くだけでも気をつけていただけると助かります」

「それくらい我慢してくださいよ」

そう言うと、奥さんはエレベーターを降りていきました。

それ以来、顔を合わせると険しい表情を向けられるようになりました。夜の足音も変わらず、奥さんと鉢合わせるのが憂鬱になっていました。

エレベーターでご主人が返した言葉

ある夜、仕事から帰った私がエレベーターに乗ると、閉まりかけた扉から上の階のご夫婦が乗ってきました。

私は奥に立ち、ご夫婦は操作盤の近くに並びました。

奥さんは私に気づくと、隣のご主人に向かって言いました。

「この人、前にうちの足音のことで苦情を入れたって言ってた人よ」

私にもはっきり聞こえる声でした。

「子どもがいるんだから、仕方ないのに」

またその話をするのかと、私は返事に困ってしまいました。

すると、ご主人が奥さんに言いました。

「夜は早く寝かせるって決めたよね。手紙が来たとき、君も気をつけるって言ってたじゃないか」

「でも、子どもなんだから…」

「だからって、夜遅くまでうるさくしていいわけじゃないだろ」

奥さんは何か言いかけましたが、口を閉じ、足もとに視線を落としました。

ご主人は私のほうへ向き直ると、頭を下げました。

「夜の足音のことで、ご迷惑をおかけしてすみません」

ちょうどエレベーターが私の階に着きました。

「いえ……夜だけでも気をつけていただけると助かります」

私がそう伝えると、ご主人はもう一度頭を下げました。奥さんはうつむいたまま、何も言いませんでした。

その夜から、夜遅くの足音はほとんど聞こえなくなりました。久しぶりに途中で起こされることなく眠れたときは、本当にほっとしました。

その後も奥さんとエレベーターで乗り合わせることはありましたが、以前のようににらまれることはなくなりました。奥さんは私に背を向け、扉が開くと足早に降りていきます。

あの夜、ご主人がきちんと話してくれたおかげで、ようやく落ち着いて暮らせるようになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ