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「別に悪いことをしているわけじゃないでしょう?」野良猫への餌やりをやめない女性。だが、大家さんが見せた一枚の紙とは

  • 2026.11.8

駐車場に集まる野良猫たち

私が住んでいる賃貸住宅には、同じ大家さんが所有する別の棟があり、駐車場は両方の棟の住人が共用しています。

数年前から敷地内で野良猫を見かけるようになり、やがて子猫も生まれました。

大家さんも猫よけの道具を置くなど、対策を続けていました。

そんな中、別の棟に住む女性が、駐車場の隅に餌と水を置くようになったのです。その女性も、私と同じ大家さんから部屋を借りている入居者でした。

餌のある場所には何匹もの猫が集まり、次第に敷地内に居つくようになりました。

困ったのは、私の家のベランダにも猫が入り込み、用を足すようになったことです。

掃除をしても臭いが残り、窓を開けるのもためらうようになりました。

ある昼、駐車場で餌を置いている女性を見かけたので、思い切って声をかけました。

「すみません。ちょっといいですか?」

「はい?」

「最近、うちのベランダに猫が来て、フンをするようになってしまって…」

「ああ、そうなんですか」

女性は餌を出しながら答えました。

「掃除しても臭いが取れなくて困っているんです。できれば、ここで餌をあげるのをやめてもらえませんか?」

すると、女性は手を止めました。

「でも、私は餌をあげてるだけですよ」

「そうなんですが、猫が集まってきてしまうので…」

「そんなこと言われても、私にはどうしようもないわ」

女性はそう言うと、再び猫に餌を配り始めました。

猫をかわいがる気持ちは分かりますが、こちらの困りごとも少しは考えてほしいと思いました。

それ以上話しても聞いてもらえそうになく、私はその場を離れました。

大家さんが示した契約書

その夜、私は大家さんに事情を相談しました。

「実は、駐車場で猫に餌をあげている方がいて…。うちのベランダにも猫が来るようになって、困っているんです」

すると大家さんは、心当たりがある様子でした。

「あの方ですね。以前から餌やりをやめるようお願いしているんですが…。もう一度、私から話してみます」

大家さんも以前から注意していたと知り、少し安心しました。

数日後の朝、駐車場に出ると、例の女性がまた猫に餌を置こうとしていました。

そこへ大家さんがやって来て、女性に声をかけました。手には契約書の写しがありました。

「すみません。少しお話しできますか?」

「あら、大家さん。どうしました?」

「猫の餌やりのことなんですが、前にもお願いしましたよね」

「ええ。でも、別に悪いことをしているわけじゃないでしょう?」

大家さんは落ち着いた口調で答えました。

「実は、敷地内での餌やりは契約で禁止されているんです。こちらにも書いてあります」

そう言って、持っていた契約書の写しを女性に示しました。

「それに、実際に困っている入居者の方もいらっしゃいます」

「でも、猫に餌をあげるくらい…」

「猫が気になるお気持ちは分かります。ただ、ほかの方の生活にも影響が出ていますから、ここでの餌やりはやめていただきたいんです」

女性は契約書に目を落とし、しばらく黙っていました。

「これまでもお願いしてきましたが、今後は契約の決まりを守ってください」

大家さんがそう伝えると、女性は小さくうなずき、餌の袋を下ろしました。

その日を境に、駐車場に餌が置かれているのを見かけなくなりました。

後日、大家さんからは、猫たちの引き取り先を探す相談も始めていると聞きました。

しばらくするとベランダを汚されることもなくなり、掃除を続けるうちに臭いも気にならなくなりました。

今では以前のように窓を開けられています。

あの女性とは今も駐車場ですれ違うことがありますが、目が合いそうになると、向こうから視線をそらして通り過ぎていきます。

野良猫を気にかけることは悪いことではありません。ただ、同じ場所で暮らす人たちへの配慮も忘れないでほしいと感じた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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