1. トップ
  2. エピソード
  3. 「なにが自由だよ」課題を終えた大学生。だが、締め切りを確認し忘れたせいで深夜に味わった悲劇

「なにが自由だよ」課題を終えた大学生。だが、締め切りを確認し忘れたせいで深夜に味わった悲劇

  • 2026.11.8
「なにが自由だよ」課題を終えた大学生。だが、締め切りを確認し忘れたせいで深夜に味わった悲劇

提出ボタンを押した夜

大学の課題の締め切りは翌朝。

僕はその前夜、ようやくレポートを書き終えました。

夕方から資料を読み返しては文章を直し、気がつけば机には飲み終わったコーヒーの缶がいくつも並んでいました。

最後の見直しを済ませ、提出ボタンをクリックすると、画面に「受付完了」と表示されました。

「終わった…」

僕は椅子の背にもたれ、大きく伸びをしました。

課題に追われていた数日間は、好きなゲームも我慢していたのです。

「やっと自由だ、ゲームするぞ」

誰もいない部屋で思わず声を上げました。

机の横には、しばらく使っていなかったゲーム機のコントローラーがあります。

「今夜は朝まで遊ぶからな」

コントローラーを手に取り、電源を入れようとしたところで、昼間、学食で友達に言われたことを思い出しました。

思い出した昼間の会話

「お前、あっちのレポート進んでる?」

「あっちって?」

「ほら、締め切りが同じ日のやつ」

そのときの僕は目の前の課題で頭がいっぱいで、よく考えずにうなずいていました。

けれど、今になって妙に気になります。

僕はゲームを始めるのをやめ、パソコンで大学の課題ページを開きました。

すると、別のレポートの提出期限にも、翌朝の日付が表示されていたのです。

しかも、そちらはほとんど手をつけていません。

「うそだろ…」

さっきまでの達成感が一気にしぼみました。友達の話を聞き流した自分が情けなくて、思わず苦笑いしてしまいます。

「なにが自由だよ……」

コントローラーを机の横に戻し、再びパソコンに向かいました。

資料を開いて、少しずつ文章を打ち込んでいきます。眠くなるたびに頬をたたきながら、なんとか書き進めました。

深夜になり、ようやくレポートの形が見えてきたころ、机に置いた携帯電話が震えました。

「あっちのレポート、締め切り来週になったらしいぞ」

昼間の友達からのメッセージでした。思わず手が止まったところに、続けてもう一通届きます。

「掲示に出てたぞ。まさか、今やってないよな?」

僕が確認したのは課題ページの提出期限だけ。締め切り変更の掲示を見落としていたのです。

早めに取りかかれたと思えば悪いことではありません。それでも、始める前に掲示を確かめていれば…と、どっと力が抜けました。

僕は返事を打つかわりに、そっとパソコンを閉じました。

「よし、今度こそ自由だ」

コントローラーをもう一度手に取ったとき、携帯電話の画面に友達からの続きのメッセージが表示されました。

「やってたな?」


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ