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猫の性格を4タイプに分類──最多は「怖いけど近づきたい」

  • 2026.11.7

京都大学と上智大学の研究チームが、飼い猫の性格を「怖がりかどうか」と「知らない人に近づくかどうか」の組み合わせから4つのタイプに分類した研究結果を、米現地時間11月4日、科学誌『PLOS ONE』で発表した。怖がりながらも人に近づこうとする、人間の赤ちゃんの人見知りに似たタイプが存在することも明らかになり、米メディア『Gizmodo』など海外の科学メディアでも紹介されている。(フロントロウ編集部)

赤ちゃん用の質問票を猫向けに作り直して調査

調査は、飼い主にオンラインで回答してもらう形式で実施された。使用したのは、人間の乳幼児の気質を測定する質問票を猫向けに改良したもの。知らない人や初めて見るおもちゃを前にした際、猫がどの程度怖がり、どの程度近づこうとするかを数値化した。

3回の調査で対象となったのは、合計310匹の猫。分析の結果、人見知りの傾向が強い猫ほど恐怖心も強く、両者には明確な関連性があることが明らかになった。

もっとも多かったのは「怖いけど近づきたい」猫

去勢済みのオス114匹を対象とした調査では、猫の性格が4つのグループに分類された。怖がらず積極的に近づく「非常に社交的」なタイプが18.4%、怖がらず適度に近づく「社交的」なタイプが28.9%、怖がりで近づこうとしない「怖がり」なタイプが10.5%だった。

残る42.1%を占めたのが、怖がりながらも自分から近づこうとするタイプ。研究チームはこれを「人間の赤ちゃんのような人見知り」と名付けた。この調査では、4つのタイプの中で最も多い割合を占めた。物陰から様子をうかがいながら、少しずつ距離を縮めてくる猫の姿に、心当たりのある飼い主も多いのではないだろうか。

野良猫として生まれたオス114匹を対象とした別の調査でも、ほぼ同様の4つのグループに分類された。

「猫はそっけない」は思い込み?

研究チームは、猫の人見知りには恐怖心が大きく関係していると結論づけた。また、人間の心理学で用いられる分析手法を動物に応用することで、猫の生活環境や福祉の向上につながる知見が得られる可能性があるとしている。

論文の筆頭著者を務めた京都大学の研究者は、『Gizmodo』の取材に対し、「この研究が『犬は人なつっこい』『猫はそっけない』といった思い込みを見直すきっかけになればと思います」とコメント。さらに、「猫も1匹ずつ性格が異なり、人との関わり方もさまざまです。人間と同じです」と語っている。

研究チームは今後、飼い主の協力を得ながら、家庭内での猫の実際の行動を観察する計画だ。研究成果は将来的に、保護施設で暮らす猫たちの福祉向上にも役立てたいという。

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