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ピエールパオロ・ピッチョーリが「バレンシアガ」を退任。就任から約1年

  • 2026.11.6
2026年5月に開催されたメットガラでのモデルのアノック・ヤイと、ピエールパオロ・ピッチョーリ。ピッチョーリによるバレンシアガのカスタムドレスを着用。 John Shearer / Getty Images

「バレンシアガ」のクリエイティブ・ディレクターを務めるピエールパオロ・ピッチョーリが退任することを、親会社のケリングが2026年11月5日(木)に発表した。

ケリングのCEO、ルカ・デメオは、「ピエールパオロは卓越したクチュリエであり、類まれな創造的才能の持ち主です。私たちは彼に深い敬意を抱いています」とコメント。続けて、「私たちが目指すのは、『バレンシアガ』のアヴァンギャルドな精神をさらに発展させ、その素晴らしい伝統を尊重しながら、創造性の可能性をさらに広げていくことです。そして、力強く、時代に即した存在として、メゾンの地位を一層確立していきたいと考えています」と述べた。

「バレンシアガ」2026秋冬クチュールコレクションでランウェイに登場したジジ・ハディッド。 WWD / Getty Images

ピッチョーリは「ヴァレンティノ」で25年間にわたり活躍した後、2025年7月に「バレンシアガ」のクリエイティブ・ディレクターに就任。前任のデムナがブランドのコードを大きく刷新し、ストリートウェアの要素を取り入れた美学を打ち出したのに対し、ピッチョーリはロマンティックな表現と職人技を重視。「ヴァレンティノ」時代と同様に、過去と現在を結びつけながら、より柔らかくパーソナルなブランド像を追求した。

今年7月に発表したピッチョーリにとって「バレンシアガ」で初となるクチュールコレクションでは、アーカイブに残る“サックドレス”やラップジャケットなどを、彼ならではの色彩感覚で再解釈。また、セリーヌ・ソンが監督を務め、サラ・ピジョンを起用したキャンペーン“A New York Minute”をはじめ、ドラマ「ユーフォリア」のクリエイター、サム・レヴィンソンや「マノロ ブラニク」とのコラボレーションなど、話題を集めたプロジェクトも手がけた。

「バレンシアガ」2026秋冬クチュールコレクションのフィナーレに登場したピッチョーリと「バレンシアガ」チーム。 WWD / Getty Images

「バレンシアガ」のCEO、ジャンフランコ・ジャナンジェリも以下のようにコメント。

「ピエールパオロが『バレンシアガ』にもたらした貢献に、心から感謝しています。彼はそのビジョンを通じて、クラフツマンシップ、服の構築、創造性に対する思慮深いアプローチを示し、メゾンが持つクチュールの原点を改めて示してくれました。彼の献身的な姿勢、寛大さ、そして協力に、心から感謝の意を表します」

ピッチョーリが「バレンシアガ」で最後に手がけたのは、2026年10月上旬のパリ・ファッションウィークで発表された2027春夏コレクション。クチュールの技法と日常的なシルエットを融合させたルックが披露され、2025年7月の就任から約1年余りにわたる在任期間を締めくくった。今後の活動は明らかになっておらず、ケリングも後任を発表していない。今後の動向については、続報を待ちたい。

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