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【月刊新作映画レビュー】『3ミリの恋』ほか11月はコレ観なきゃマンスリー

  • 2026.11.6

11月6日(金)公開『3ミリの恋』

『怪物』『国宝』で注目を集める黒川想矢の初主演作はヒロインにホラー映画『破墓/パミョ』のキム・ジアンを迎えた、淡いラブストーリー。佐賀の唐津で釣りに明け暮れ、平凡な日々を過ごしていた高校生タツヒコは突然、現れた留学生のユンスルに魅かれていくが、彼の何気ない一言が彼女を傷つけてしまう。歴史の教科書で見た地図上ではたった3ミリの距離。突然、いなくなった彼女を追い、タツヒコは一人、彼女の住む釜山へと向かう。言葉と文化、国境の壁を超え、互いをより知ろうとする二人の姿が初々しく、爽やか。少年の冒険を見守る脇を固めるキャストが日韓ともに豪華。短編映画で国内外の映画賞を受賞し、注目を集める在日韓国人3世の全辰隆(チョン・ジニュン)監督のデビュー作。

監督・脚本・編集/全辰隆 キャスト/黒川想矢、キム・ジアン、 荒木飛羽、早瀬憩、ソウジ・アライ、パク・ジファン、チャン・ヘジン、チェ・ドクムン、MEGUMI、一ノ瀬ワタル、 大谷亮平ほか

11月6日(金)公開『ヴェリティ/真実』

出演作が続くアン・ハサウェイの主演作はブレイク・ライヴリーで映画化された『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』で知られるコリーン・フーヴァーの同名ベストセラー小説が原作。フーヴァー自身も製作で参加している。売れない作家ローウェン・アシュリーの元に人気作家ヴェリティ・クロフォードのゴーストライターのオファーが届く。彼女は事故で体を動かせず、執筆できなかった。人里離れた屋敷の豪勢な書斎に住み込みで執筆するうち、ローウェンはヴェリティの夫とただならぬ関係に。さらにアシュリーが綴った秘密の文書を見つけてしまう。売れっ子でありながら裏の顔を持つクロフォード役のアン・ハサウェイと彼女から全て奪おうとする大胆なローウェン役のダコタ・ジョンソンの対決。完璧な夫役のジョシュ・ハートネットが加わり、一転二転と転がり続ける、セクシーなミステリー。

監督/マイケル・ショウォルター キャスト/アン・ハサウェイ、ダコタ・ジョンソン、ジョシュ・ハートネットほか

11月13日(金)公開『すべて真夜中の恋人たち』

発行部数累計40万部を突破した、川上未映子が2011年に発表した初の恋愛小説を映画化。彼女の長編小説が映像化されるのは初。フリーの校閲者、入江冬子は人付き合いが苦手で、普段から誰とも関わらないように生きてきた。自宅で仕事をし、顔を合わせるのは仕事相手の聖くらい。複数の男性と軽い関係を続ける聖は不思議と冬子と気が合う。ある日、年上の高校の物理教師、三束と知り合った冬子は内面も装いも少しずつ変化していく。危なげな主人公の冬子を岸井ゆきのが演じ、初タッグの三束役・浅野忠信との付かず離れずの距離感が絶妙。森田望智は冬子とは対照的でありながら、やはり生きることに不器用な友人・聖を演じる。冬子の独白である語りを松坂桃李が担い、繊細な作品がより柔らかな印象に。『あのこは貴族』など、キャスティングが冴える岨手由貴子監督の手腕は今回も的確。カンヌ国際映画祭「ある視点」部門選出。

監督・脚本/岨手由貴子 キャスト/岸井ゆきの、浅野忠信、森田望智、深川麻衣、塩野瑛久、中村優子、長井短、祷キララ、中井友望、林裕太ほか

11月20日(金)公開『ファーザー マザー シスター ブラザー』

離れられないけれど、会うとどこか気詰まりな家族の3つの物語。隠居して、ニュージャージーに一人暮らしする父に会いに、ニューヨークからやってきた子どもたち。ダブリンで作家として生計を立てている昔気質な母が年に一回、主宰するアフタヌーンティーに呼ばれたしっかり者の長女と自由気ままな次女。そして、両親が暮らしていたパリのアパートメントに最後のお別れのために訪れた、双子の兄妹。好き勝手に暮らしているように見えて、切っても切れない家族の絆を個性豊かなインテリアと家族たちのカラーコーディネイトで表現。音楽、ファッション、隅々まで逃せない。トム・ウェイツ、アダム・ドライバー、インディア・ムーアなど、新旧ジム・ジャームッシュ組のメンツが集大成を感じさせるオフビートな会話劇。ヴェネチア国際映画祭では金獅子賞を受賞。

監督・脚本・音楽/ジム・ジャームッシュ キャスト/トム・ウェイツ、 アダム・ドライヴァー、メイム・ビアリク、シャーロット・ランプリング、ケイト・ブランシェット、ヴィッキー・クリープス、インディア・ムーア、ルカ・サバットほか

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