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「いつになったら静かになるんですか」1歳半の娘に苦情を続ける住人。だが、管理会社が指摘した話の食い違い

  • 2026.11.7

管理会社から届いた苦情

もうずいぶん前、賃貸マンションに住んでいたころの話です。

当時1歳半だった娘は、歩くのが上手になったばかり。

家の中をトテトテと歩いていました。跳びはねることはなく、夜もぐっすり眠る子でした。

夫は帰りが遅く、家事も育児もほとんど私ひとり。

そんなある日、管理会社から電話がかかってきました。

「下の階の方から、昼間の足音が気になるとご連絡がありまして。お子さんが勉強に集中できないそうなんです」

まだ小さな娘に歩かないでと言うわけにもいきません。

どうしたらいいのか分からず、電話を切ったあと、涙が止まりませんでした。

週末、夫が管理会社の担当者と一緒に下の階へ謝りに行きました。

後から夫に聞くと、出てきた女性は話を最後まで聞かず、ため息をついたそうです。

「静かなマンションだと聞いて決めたんです。昼間ずっと音がして、子どもが勉強できないんですよ」

担当者にすすめられ、私たちはすぐに防音カーペットを敷きました。

ところが1週間後、また管理会社から連絡がありました。

「下の階の方から、まだ音が気になるとお話がありまして…」

担当者によると、女性はこう言っていたそうです。

「まだうるさいんです」

これ以上、どうすればいいのでしょうか。

娘が歩き出すたび、つい抱き上げて止めてしまいます。

カーペットの上で娘を抱きながら、私は涙をこらえていました。

苦情があった日曜日の意外な事実

そんな中、担当者に苦情があった日を詳しく聞くと、気になることが分かりました。

その日は日曜日。

私たちは家族で朝から夜まで実家に出かけていたのです。

駐車場の管理人さんも、朝に出かける私たちの姿を見ていました。

別の日の昼、管理会社の担当者が改めて下の階を訪ねました。

私と夫も同行し、少し後ろの通路で見守っていました。

ドアを開けた女性は、私たちを見るなり不満そうな顔をしました。

「やっと来てくれたんですね。上のお宅、いつになったら静かになるんですか」

担当者は落ち着いた声で切り出しました。

「先日の日曜日の件で、少し確認させてください」

「日曜日?あの日もひどかったですよ。朝から晩まで、上でずっと歩き回って」

「そうでしたか。ただ、上の階のご家族は、その日、朝から夜まで外出されていたそうなんです。駐車場の管理人も、朝に出かけるところを見ています」

女性は少し驚いた様子でしたが、すぐに言い返しました。

「でも、音は聞こえてましたよ」

「はい。音が聞こえたことを疑っているわけではありません。ただ、上のお宅からの音だったとは限らないんです」

「でも、普段からうるさいんです」

「その点は伺っています。上のお宅も防音カーペットを敷くなど、できる限りの対応をされています」

担当者は少し間を置いて続けました。

「小さなお子さんが昼間に歩く音を、完全になくすのは難しいと思います。これ以上、上のお宅に対策をお願いするのは難しい状況です」

女性は口を開きかけましたが、何も言いませんでした。

少し離れた通路では、別の住人が足を止めていました。

女性は私たちから目をそらすと、小さくうなずき、静かにドアを閉めました。

それ以降、下の階から苦情が来ることはなくなりました。しばらくして、その女性は引っ越していきました。

「上手に歩けるようになったね」

カーペットの上をトテトテと歩いてくる娘を、私は両手を広げて迎えました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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