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【防災新常識】赤ちゃんのポーズ で命を守る 東京消防庁に教わる親子の地震対策

  • 2026.11.5

「地震が来たら、まずは火の始末!」……実はこれ、現代の防災では必ずしも最優先ではないことをご存知ですか? 大人世代が習った常識と、今の子どもたちが学ぶべき知識には少し違いがあるようです。

そこで、親子で覚えておきたいイマドキの「防災新常識」を、東京消防庁に取材!

教育系YouTube公式チャンネル「ボンボンアカデミー」のいっちー&なるが、東京消防庁の公式チャンネル『ポン×かつ道(ロード)』のメインパーソナリティとしても活躍するえどまどかさんに伺いました。

グラッときたら「赤ちゃんのハイハイのポーズ」で頭と体を守ろう!

グラッと揺れを感じたら、「すぐに窓を開けて、火の始末をして……」と教わった人が多い私たち親世代。しかし、今は、身の安全を図ることが最優先であるのを知っていますか?

えどまどかさん……「揺れがおさまるまでは、とにかく『赤ちゃんのハイハイのポーズ』で自分の頭や身体を守ることが大切! 出入り口の確保はその後です」

⚫︎学校や幼稚園では…

・ 手元にあれば「防災ずきん」や「ヘルメット」をかぶって机などの下にもぐる。

・揺れに耐えられる「赤ちゃんのハイハイのポーズ(※)」で備えましょう。

⚫︎家では…

・倒れてきそうなもの、落ちてきそうなものに気を付けて、テーブルなどの下でできるかぎり頭や身体を守りましょう。

・机やテーブルが動いてしまわないように、机・テーブルの脚を両手でしっかりおさえて。

・手さげ袋、座ぶとん、ダンボール箱など、身近にあるものを利用して頭や身体を守りましょう。

・トイレ、風呂場、洗面所や玄関などの狭い場所は、大きな部屋に比べて柱や壁が多いので安全です。

⚫︎通学路や外では……

・崩れたり、倒れてくる可能性のあるブロック塀や自動販売機からは離れましょう。

・かばんや上着などで頭を守りながら、その場にしゃがみましょう️。

・倒れてくるものがなければ、頑丈そうなマンションやビルなどに逃げ込んでも。

地震が起きて、もし火事になったら

cocreco揺れがおさまって動きだすときは、転倒・落下した家具類やガラスの破片に注意して。もし火事になって避難するときは、姿勢を低くし、手を壁にそわせながら進む。

動き出すのは揺れが完全に収まってから。自分のまわりに倒れているものや、落ちてきたものがないかを確認しましょう。もし火事になってしまったら、煙を吸わないように姿勢を低くして、手を壁に添わせながら進みましょう。

えどまどかさん……「もし火事が起きてしまい、煙がある中を避難する時は、少しでも煙を吸わないようハンカチやタオルで口と鼻をおおいましょう。片方の手を壁に添わせながら進むことで、一定方向に進むことができます。」

⚫︎学校や幼稚園では…

先生や大人の指示に従いましょう。

⚫︎家では…

・地震の後は、衝撃で割れたガラスの破片などが散乱している場合があるので、靴やスリッパなどをはくようにしましょう。

・身を守るため、多少暑くても長袖や長ズボン、手袋等を着用しましょう。

⚫︎通学路や外では…

・道路上に倒れているもの、落ちてきたもの、さらに地面のひび割れ、段差、切れて垂れ下がっている電線、地面から噴き出す水がないか、周囲をよく観察しましょう。

・エレベーターは使わないように。停電や揺れにより閉じ込められる危険があります。

※エレベーターの中で地震を感じた時は、すべての階のボタンを押して、扉が開いた階ですばやく降りるようにしましょう。万が一、エレベーターの中に閉じ込められてしまったら、通報ボタンを押して外の人と連絡を とるか、大きな声で助けを求めましょう。

避難する際の合言葉「お・か・し・も」を守ろう

cocreco避難するときの合言葉を改めて確認!

避難の合言葉「お・か・し・も」、大人のみなさんも覚えているでしょうか。学校で習うこの言葉、実は家庭での避難でもとっても大切! 地域によっては、「お・は・し・も」などの言い方がありますが、内容は同じ。子どもたちには「『お』はなんだっけ?」と質問し、いつでも思い出せるようにしておきましょう。

⚫︎「お」=「おさない」

押すと押された人が倒れ、倒れた人につまずいて、また次の人が倒れてしまいます。 廊下や階段ではさらに大きな事故につながる恐れがあるので、急いでも前の人を押さないようにしましょう。

⚫︎「か」=「かけない」

走らないことを「かけない」といいます。 素早く避難しなくてはいけませんが、走って転ぶ人がいると危険です。

(「お・は・し・も」の場合は、「は」=「はしらない」)

⚫︎「し=「しゃべらない」

近くの人同士でしゃべっていると、大切な指示や放送が聞こえなくなってしまうことがあります。

⚫︎「も」=「もどらない」

災害時は刻一刻と状況が変化します。忘れ物があったとしても、決してもとの場所へ戻ってはいけません。煙が増えていたり、火が燃え広がっている場合があります。

「家具転対策(かぐてんたいさく)」が合言葉!災害に強い部屋を作ろう

ここまで災害が起こったときの行動を見てきましたが、次は災害が「起こる前」の部屋づくりを考えます。東京消防庁が提唱する「家具転対策(かぐてんたいさく)」、今日から一カ所ずつチェックしてみませんか。

えどまどかさん……「私たち東京消防庁が防災のために推進しているのが、『家具類の転倒・落下・移動防止対策=家具転対策(かぐてんたいさく)』です。生活空間にある家具をできる限り減らす、置き方を工夫する、その上で固定する、という3つのステップで災害に強い部屋は作れます。」

cocreco「寝る場所」や「座る場所」にはなるべく家具を置かないようにしましょう。置く場合は、背の低い家具にするか、家具の置き方を工夫しましょう。(画像/東京消防庁WEBサイトより)

⚫︎寝る場所、座る場所にはなるべく家具を置かない

寝ている時の地震で、家具が倒れてきたら大変! 万が一のときも直撃しない配置を考えましょう。

⚫︎扉の近くに家具を置かない

避難の妨げにならないよう、倒れた時に扉をふさぐ恐れのある場所への家具の設置は避けましょう。

⚫︎重いものは上に置かない

上から重いものが落ちてくると危険です。また、重いものが下にあるほうが棚などの家具の安定性が増します。

⚫︎家具転対策器具を利用して

家具や家電製品を置く場合は、器具で壁等に固定して、転倒や落下、移動を防ぎましょう。L型金具やつっぱり棒を使った固定が代表的ですが、テレビや食器棚の扉を固定する器具のほか、賃貸でも使える、壁や家具類を傷つけないタイプなど、さまざまなものがあるので検討してみてください。

cocreco地震のケガの原因の約30%~50%が、家具類の転倒・落下・移動によるものでした(グラフ/東京消防庁WEBサイトより)

えどまどかさん……「発災時にけがをしないためにも、家具転対策をして欲しいと思います。さらにもうひとつ、各家庭に準備して欲しいのが『マイ消火器』!」

cocreco消火器にはさまざまな種類があります。(左から、消火器、住宅用消火器、エアゾール式簡易消火具)(写真/東京消防庁WEBサイトより)

えどまどかさん……「火災は天井に火が届くまでの初期消火が最も重要です。マンションやアパートでは廊下などの共用部に備えられている場合もありますが、マイ消火器をご自宅に備えることで、より早く消火することができます。消火器には、軽量でコンパクトな住宅用消火器もあり、力のない女性や高齢者でも簡単に持ち運ぶことができます。」

「消火器は、ホームセンターや防災用品取扱店、インターネットショッピングなど、身近なお店で手に入りますので、大切な家族の命を守るため、ぜひ今日からでも対策に取り組んでいただきたいと思います」

cocreco「ぜひ、マイ消火器を準備してくださいね」

防災は「怖がること」ではなく「備えること」。家族団欒の時間にでも「地震が来たら、どんなポーズをするんだっけ?」とお子さんとクイズ形式で話してみてください。そんな会話がいざというときの大きな安心につながります。

小さな子どもにとって、覚えるのが難しい災害時の正しい行動も、歌なら自然と身につくもの。ボンボンアカデミーでは、今回の取材でお話を伺った知識を取り入れた『防災ソング』を東京消防庁の協力のもとに制作、「ぼうさい!もしものそなえうた」として動画を配信しています。

cocreco♪ぼうさい!もしものそなえうた〈東京消防庁×コクリコ×ボンボンアカデミー〉YouTubeにて配信中

防災ソング「ぼうさい!もしものそなえうた」は、ボンボンアカデミーにて配信中です!

なる……「地震や火災があった時は、パッとこの曲の歌詞を思い出せるように、親しみやすいメロディや歌詞を意識して作りました。ぜひ見てみてね!」

いっちー……「まずはあわてず、まわりを見て、自分の身を守る行動を!小さなお子様にもわかりやすく伝わるよう表現しています。いっぱい歌って、ぜひ覚えてね!」

親子で一緒に口ずさんだり、ダンスを真似したり。遊びの延長として、「防災知識」をマスターするための習慣に取り入れてみてくださいね。

もっと詳しく知りたくなったら、東京消防庁のウェブサイトや公式YouTubeもおすすめ。きっと「日頃の備え」の心強い味方になってくれるはずです!

取材・文/小川聖子

撮影/市谷明美

取材・文/小川聖子

撮影/市谷明美

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