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アメリカで25年以上ぶりに日焼け止めの新成分を承認! 実は日本ではおなじみの「BEMT」とは?

  • 2026.11.3

アメリカで、日焼け止めに使える成分が25年以上ぶりに増えた。その名は「BEMT(ベモトリジノール)」。この秋、ラ ロッシュ ポゼやニュートロジーナがこの成分を配合した新作を相次いで発売し、アメリカの美容好きの間で注目を集めている。ところがBEMTは、ヨーロッパやアジアでは何十年も前から使われてきた成分。日本でもすでに化粧品への配合が認められている。(フロントロウ編集部)

UVAもUVBも防ぐ「BEMT」とは?

BEMTは、紫外線吸収剤の一種。日焼けの原因になるUVBと、シミや肌の老化につながるUVAの両方に対応できるのが特徴だ。光によって分解されにくく、分子が大きいため、皮膚から体内へ吸収されにくいとされている。白浮きしにくい製品づくりにも役立つ成分だ。

従来の紫外線吸収剤と組み合わせることで、高い紫外線防御力と軽い使い心地を両立しやすくなる点も魅力。米Vogueによると、BEMTはヨーロッパやアジアなどで長年使われてきたものの、アメリカでは日焼け止めの有効成分として認められていなかった。

そんななか、米国食品医薬品局(FDA)は2026年6月10日、日焼け止めに使用できる有効成分のリストにBEMTを追加。配合上限は6%で、アメリカで新たな紫外線吸収剤が認められるのは1990年代後半以来、25年以上ぶりとなった。

ラ ロッシュ ポゼやニュートロジーナが新作を発売

FDAの承認を受け、アメリカではBEMTを配合した日焼け止めが続々と登場している。

ラ ロッシュ ポゼが10月20日に発売した「アンテリオス UVディフェンス SPF50」は、BEMTを2%配合した日焼け止め。価格は39.99ドル(約6,100円)で、ブランドによると、UVAの防御力を示すPA値では最高ランクの「PA++++」を達成している。

一方、ニュートロジーナは9月17日、ニキビができやすい肌向けの「クリアフェイス SPF60」と、軽い使い心地を追求した「ウルトラシアー デイリーフェイス SPF70」を発売。いずれもBEMTを米国で認められている上限の6%まで配合しており、価格はそれぞれ約20ドル(約3,100円)となっている。

ただし、これらはアメリカ向けに発売された商品で、日本での発売予定は現時点で発表されていない。

日本ではすでに使われている成分

アメリカでは新たに認められたBEMTだが、日本では以前から化粧品への配合が認められている。厚生労働省の「化粧品基準」では、BEMTは使用可能な紫外線吸収剤のリストに含まれており、一般的な日焼け止め化粧品への配合上限は3%。アメリカの6%とは異なる基準が設けられている。

米Vogueのライターも、普段愛用しているのはフランスや韓国の日焼け止めだと明かしている。その理由の1つが、肌になじみやすく、軽やかな使い心地にあるという。

化粧品化学者のシャーリーン・ヴァレドール氏は、アメリカのブランドが長年、ヨーロッパや韓国の日焼け止めのような軽い使用感を再現しようとしてきたものの、従来認められていた成分では難しかったと米Vogueに説明。BEMTを配合した新作については、海外製品により近い質感が期待できると話している。

海外では、日本発の日焼け止めが高い評価を集めたこともある。今回のBEMT承認は、アメリカの日焼け止めが海外製品との使い心地の差を縮める、新たな一歩となりそうだ。

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