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「この店、ちょっと高いね」交際1年の記念日もクーポンを探し続ける恋人。店員とのやり取りに私が感じた小さな失望

  • 2026.11.4

割引のない店で眉をひそめる恋人

付き合っていた恋人は、デートで食事に行くと、決まってスマートフォンでクーポンを探す人でした。

少しでも安く食べたいという気持ちは分かります。ただ、私が気になっていたのは、クーポンが見つからないと途端に不機嫌になることでした。

ある日曜の昼、ファミリーレストランで食事をしたときもそうでした。

「あれ、ここってクーポンないのかな」

「見つからない?」

「うん。ここ、ちょっと高くない?」

「私、このパスタ食べてみたかったんだけど」

「まあ、いいけど。次はクーポンある店にしようよ」

結局、食事中も何となく気まずいままでした。

会計の際にも、恋人はレジの前でクーポンを探し始めます。店員さんが待っているのに、なかなかスマートフォンをしまおうとしません。

そんなことが何度か続き、私は一緒に外食するのが少し憂うつになっていました。

それでも、付き合って1年の記念日くらいは、いつもと違う食事を楽しみたいと思いました。

私は少し奮発して、落ち着いた雰囲気のレストランでコース料理を予約。

さらに、お祝いの小さなケーキも、持ち帰り用にこっそり注文しておきました。

ところが、店に入ってすぐ、恋人が口にしたのはこんな言葉でした。

「この店、ちょっと高いね」

「うん。でも今日は記念日だし、たまにはいいかなって」

恋人は「そっか」と答えましたが、席に着くとまたスマートフォンを開きました。

料理が運ばれてきても、ときどき画面を確認しています。

「これ、おいしいね」

「うん…」

返事はあるものの、どこか上の空です。

せっかく予約したのに、そんなにクーポンが気になるのかな。私はそれ以上話しかける気になれませんでした。

レジの前で告げられた一言

食事を終えてレジへ向かうと、恋人は予想どおりスマートフォンを取り出しました。

「すみません、クーポンって使えますか?」

「どちらのクーポンでしょうか?」

「ちょっと待ってください。前に見た気がするんですけど…」

恋人は画面を何度もスクロールしています。

そのうち、私たちの後ろにほかのお客さんが並び始めました。

すると店員さんが、穏やかな口調で説明しました。

「申し訳ありません。こちらのコースはクーポンの対象外なんです」

「あ、そうなんですね…」

恋人はようやくスマートフォンから顔を上げました。

会計を済ませると、店員さんはカウンターの奥から小さな箱を取り出しました。

「それと、ご注文いただいていたお持ち帰りのケーキです」

そう言って、私に箱を渡してくれました。

恋人は驚いた様子で、箱と私の顔を交互に見ています。

私は箱を受け取りながら言いました。

「ケーキ、私が頼んだの。このお店を予約したのも私。今何を言いたいかわかる?」

恋人は何か言いかけましたが、結局、言葉が出てきませんでした。

後ろに並んでいた年配の夫婦が、顔を見合わせて小さくうなずくのが見えました。

私は何となく居心地が悪くなり、店を出ました。

帰り道、恋人はずっと黙ったままでした。私も、あえて話しかけませんでした。

その夜、私は一人でケーキを食べながら、今日のことを思い返していました。

別に、クーポンを使うこと自体が嫌なわけではありません。私だって、安く食事ができればうれしいです。

でも、せめて記念日くらいは、値段ばかり気にせず、一緒に食事を楽しんでほしかったのです。

それ以来、私は自分からデートのお店を選ばなくなりました。

恋人に「次、どこ行く?」と聞かれても、「あなたが決めて」と返しています。

あの日から、二人で外食することへの気持ちが、少し変わってしまったように思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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