1. トップ
  2. エピソード
  3. 「最近あまり話してくれないね」家庭の話を避け始めた私。数日後、ママ友が何気なく口にした一言に背筋が凍った

「最近あまり話してくれないね」家庭の話を避け始めた私。数日後、ママ友が何気なく口にした一言に背筋が凍った

  • 2026.11.4

待合スペースで聞いたうわさ話

娘をお絵かき教室に通わせ始めてから、少し年上のママ友と知り合いました。

気さくで話しやすい人で、レッスンが終わるのを待つあいだ、待合スペースでよくおしゃべりをしていました。

最初は子どもの話が中心でしたが、親しくなるにつれて、ほかの家庭の話も出るようになりました。

ある夕方、ママ友が少し声を落として言いました。

「あそこのママ、旦那さんとずっと口きいてないんだって」

「え、そうなんですか」

「お義母さんとも合わないみたいでね。あ、これはここだけの話ね」

私は「そうなんですね」と相づちを打ちました。

人の家庭の事情をずいぶん知っているなとは思いましたが、そのときは特に気にしていませんでした。

むしろ話しやすい雰囲気につられて、私も夫の実家に帰るたびに気疲れしてしまうことを話したのです。

ところが、しばらくたったある日。教室の入り口で、別のママから声をかけられました。

「旦那さんの実家に行くの、大変なんですって?」

「えっ……ああ、まあ……」

突然のことで、うまく返事ができませんでした。

その話をしたのは、いつも隣に座っているママ友だけです。

誰から聞いたのかは分かりませんが、私が何気なく話したことが、ほかの人にも伝わっているようでした。

そう考えると、これまで聞かされていた「ここだけの話」も、同じように広まっていたのかもしれないと思い、少し怖くなりました。

家の話をやめた私に、ママ友がかけた言葉

それから私は、ママ友に家のことを話さないようにしました。

待合スペースでは天気や娘の描いた絵の話をして、家庭の話題になっても自分のことはあまり話さずにいました。

そんなある夕方、ママ友がふと私の顔を見て言いました。

「最近あまり話してくれないね」

「え、そうですか?」

「前は旦那さんの話とかもしてくれたのに」

「ああ、そうでしたね。最近は特に話すこともなくて」

私が笑って答えると、ママ友も「そっか」と笑い、別の話題に移りました。

気まずくならずに済んで、少しほっとしました。このまま子どもの話をする程度の付き合いにしていこうと思ったのです。

ところが、数日後の朝のことでした。

レッスンの前に娘の手を引いて教室へ行くと、ママ友が近づいてきました。

「おはよう。そういえば、旦那さん、お仕事変わるんですってね」

「え…?」

思わずママ友の顔を見ました。

「慣れるまで大変よね。何かあったら言ってね」

ママ友はいつもと変わらない様子でした。

でも、私は何も言えませんでした。

夫の転職は、まだ私たち夫婦しか知らないはずの話だったからです。少なくとも私は、実家にも友人にも話していませんでした。

夫がどこかで話した可能性もあります。それでも、目の前のママ友がどうして知っているのか、まったく見当がつきませんでした。

「じゃあ、またね」

ママ友は軽く手を振り、待合スペースへ入っていきました。

私は娘の手を握ったまま、しばらくその場に立っていました。

今も娘は同じ教室へ通い続けています。ママ友とも顔を合わせれば普通に話しますが、家のことは話さなくなりました。

あの転職の話をどこで聞いたのかは、今も分かりません。

悪気があったのかどうかも分かりませんが、何気なく話した家庭の事情が、知らないところで誰かに伝わることもあるのだと感じた出来事でした。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ