1. トップ
  2. エピソード
  3. 「自分の家の庭で遊んで、何が悪いの」朝7時からバスケをする隣人。だが、裏の家の男性が告げた被害に父親が沈黙

「自分の家の庭で遊んで、何が悪いの」朝7時からバスケをする隣人。だが、裏の家の男性が告げた被害に父親が沈黙

  • 2026.11.3
「自分の家の庭で遊んで、何が悪いの」朝7時からバスケをする隣人。だが、裏の家の男性が告げた被害に父親が沈黙

朝7時から聞こえてくるバスケの音

隣の家に家族が引っ越してきて、1年ほどたったころのことです。

隣の庭に、バスケットゴールが設置されました。

場所は、裏の家との境にある塀のすぐ近くでした。

最初は短い時間だけ遊んでいたのですが、次第に朝7時ごろからボールをつく音が聞こえるようになりました。

夕方も、暗くなるまでシュートの音が続きます。

休みの日には、大人たちがバーベキューをしながらお酒を飲み、昼から夕方まで大声で騒ぎながらバスケをすることもありました。

特に気になったのは、ボールがゴールに当たる「ガンガン」という音です。

窓を閉めていても響いてくるため、家にいてもなかなか落ち着きません。

ある朝、隣の家の父親が、家と家のあいだにボールを拾いに出てきました。私は思いきって声をかけました。

「おはようございます。ちょっといいですか」

「はい、何ですか?」

「朝のボールの音なんですが、もう少し遅い時間からにしてもらえませんか」

父親は少し眉をひそめました。

「え?自分の家の庭で遊んで、何が悪いの」

「遊ぶなということじゃないんです。ただ、朝7時だと結構音が響くので…」

「子どもが元気に遊ぶのは、いいことでしょう」

「それはそうなんですけど、時間だけでも考えてもらえると……」

父親はため息をつき、それ以上は取り合ってくれませんでした。ボールを地面に強くつくと、そのまま家に戻っていきました。

こちらも言い合いになるのは避けたくて、それ以上は何も言えませんでした。

結局、その後も朝早くから聞こえるボールの音は変わりませんでした。

裏の家の男性が伝えた思わぬ被害

ある休みの日の昼、隣ではまたバーベキューとバスケが始まりました。

私が庭で洗濯物を取りこんでいると、裏の家の男性が隣の家の庭先へ歩いていくのが見えました。

「すみません、少しいいですか」

コンロのそばにいた父親が、トングを持ったまま振り返りました。

「はい、何でしょう」

「バスケのボールのことなんですけど」

「はい…」

「お宅のボールが、うちの車に何度も当たっているんです」

父親は驚いた様子で男性を見ました。

「え、車にですか?」

「そうなんです。塀を越えて何度も飛んできていて。車にもへこみができているんですよ」

男性は自宅のほうを指さしながら説明しました。

「それに、朝早くからの音も気になっていて。うちまで結構響いているんです」

父親は何か言おうとしましたが、すぐには言葉が出てこないようでした。

それまで奥のテーブルで話していた大人たちも、会話をやめて二人のほうを見ていました。

男性は落ち着いた口調で続けました。

「庭で遊ぶなとは言いません。ただ、周りの家に迷惑がかからないようにしてもらえませんか」

父親はトングを握ったまま、黙って男性の話を聞いていました。

先ほどまでにぎやかだった庭も、すっかり静かになっていました。

次の週、バスケットゴールは裏の家から離れた場所へ移されました。それからは、朝早くや夕方遅くにボールの音が響くこともなくなりました。

私がお願いしたときには何も変わらなかったので、正直ほっとしました。

休みの日の朝、ボールの音を気にせずゆっくり過ごせるようになったことが、何よりうれしかったです。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ