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トイレ拒否の本当の理由とは? 小児科医絶賛の「トイトレソング」と3つのうんち対策

  • 2026.11.2

子どもたちが大好きな手あそび歌やダンス動画を配信し、ファミリー層から絶大な支持を集めているYouTubeチャンネル「ボンボンアカデミー」。

うたのおねえさんとして活躍するいっちー(加藤一華)さん、なる(金城成美)さんのおふたりが、多くのパパ・ママが頭を悩ませる「トイレトレーニング(トイトレ)」をテーマにした応援ソングを制作しました!

「子どもたちが楽しくトイレに行きたくなって、パパやママの焦りや不安も軽くできるような曲を作りたい!」

そんな思いを胸に、ふたりが向かったのは、地域の子育てファミリーから絶大な信頼を寄せられている「武蔵小杉森のこどもクリニック」。歌の制作を前に、トイレトレーニングの最新事情を知るべく、院長の大熊喜彰先生に詳しい話をお伺いしました。その様子をレポートします!

子どもたちがワクワクする 明るく楽しいクリニック

いちなるのふたりが訪れたのは、武蔵小杉駅から少し歩いたところにある「武蔵小杉森のこどもクリニック」。一歩足を踏み入れると、そこには子どもたちが思わずワクワクするような、明るい空間が広がっていました。

「診察室ごとに使われている色や雰囲気が違って、楽しいですね!」と、笑顔のいっちーさん。

「わわ、“お医者さん体験”のワークショップを受けた子どもたちの写真も貼ってある! みんな真剣ですね」と掲示物に気がつき、思わず見入るなるさん。

今回お話をお伺いする院長の大熊先生は、4人のお子さんを育てるパパでもあります。「上の子たちはもう中学生ですが、僕もみなさんと同じように子育てではたくさん試行錯誤してきたので、今日は何でも聞いてくださいね」と頼もしい笑顔を見せてくれました。

先生のていねいな説明に 子育て中のいっちーも感激!

「トイレトレーニング(トイトレ)」応援ソングの制作にあたり、まずは大熊先生から、最新のトイトレ事情や子どもの発達の仕組みについての説明(※詳しくは、前編の記事をご参照ください)を受けるふたり。

「なるほど」と膝を打つのは、自身も1歳半のお子さんの子育て真っ最中のいっちーさん。「トイトレでは、おしっこよりうんちに苦戦しがち」という話題では、思わずママならではの質問が飛び出します。

いっちー……実は最近、我が子の「便秘」に悩んでいて。出すのに何十分もかかるので、見ていてもかわいそうで。どうしてあげたらいいのでしょうか。将来のトイトレも心配です。

大熊先生……そのお悩み、よくわかります。赤ちゃんは生後7か月~10か月ごろから便秘が増える傾向にあり、これを放置したままトイトレに突入してしまうと、うんちを出すのが怖くなってしまう可能性があります。

大熊先生……そんなときは、気軽に小児科に来てください。子どもの便秘は長期間治療することによって成長とともに改善することが期待できる。

体に負担のない良いお薬がありますから、まずはそれを使って「うんちがラクに出る心地よさ」を経験させてあげてください。トイトレの土台を整えるためにも、まずは便秘を治すことはとても大切です。

いっちー……便秘くらいで病院に行ってもいいのか心配でしたが、行ってみようと思います。ほかに家でできることはありますか? 水分を多めに与えるようにはしているのですが……。

大熊先生……水分は確かに大切なのですが、飲んだ水分のうち、腸まで届くのはほんの数パーセント。

なかなか思ったような結果にはつながらないものなので、親御さんがへこむ必要はありません。成長とともに改善することを信じて、水分や食物繊維をしっかり摂りつつ、軽い運動などもして、気長に構えてください。

なるが振り返る 子どものころの「トイレの怖さ」

先生といっちーさんの会話でなるさんが思い出したのは、自分自身が幼少期に感じた「トイレの怖さ」でした。

なる……そういえば私、子どものころに重い便秘だった記憶があるんです。親に何度も病院へ連れていってもらい、ときには辛い思いをしたこともあって……。

子どもながらに『トイレ=痛い場所、怖い場所』というイメージが強烈についてしまって、意地でもトイレに行きたくなくて、ウソをついて我慢していたことも……(苦笑)。

なる……親もいろいろ工夫してくれて、トイレの壁紙を明るい黄色に変えたり、目の前の壁にキャラクターをたくさん貼ってくれたりしたんですけど、一度怖くなってしまうと、どうしても踏み出せなくて。

最終的には『トイレに行けたらご褒美』という作戦でなんとか乗り越えたのですが、あの頑なな子どもの心理は、どうほぐしていけばよかったんでしょうか。

大熊先生……ご両親の工夫、とても良い方向性だったと思いますよ。トイレは、ふだん家族が集まらない場所でもありますから、大きな恐怖を覚える子もいます。

さらに一度『痛い・怖い』を経験してしまうと、心がダークサイドに引き込まれてしまいます。本人は困らせようとしているわけではなく、本気で恐怖と戦っているんですね。

大熊先生……一度「怖い」と思ってしまった心をほぐすのは、大人でも大変なこと。だからこそ、そうなる前に「トイレを楽しい場所にすること」や「小さな成功を強化すること」が大切だと思います。

なる……本当に怖かったんです!

大熊先生……そこでさらに親に怒られると悪循環になりますので、なるさんのところのように、環境を明るくしたり、最初のきっかけとして『ご褒美戦略』を使ったりするのは大正解です! ぜひ、親御さんにも「その方法で良かったよ!」を伝えてあげてください。

先生の言葉に嬉しそうに頷くなるさん。「当時あんなに大変だった私でも大人になれたのだから、今のパパやママたちにも『焦らなくて大丈夫だよ』って伝えたいです」と語りました。

今さら聞けない!? トイトレの疑問!

続いて、トイトレに悩む親御さんからいただいた疑問をいっちー&なるが質問! 大熊先生に答えていただきました。

Q.男の子の場合、最初から立ってさせるべきですか? 座ってさせるべきですか?

A.最初は「座って」させることを強くおすすめします。

初期の段階では、便意と尿意の区別がつかない場合が多く、立って排尿している最中にうんちが出てしまうなどの混乱が起こる可能性も。座って排泄する習慣がつき、排便コントロールがしっかりできるようになってから、パパなどが見本を見せて立ってする練習に移行するのがスムーズです。

Q.トイトレ中、外出先でのトイレはどうすれば良いですか?

A.無理せず、おむつやトレーニングパンツに頼って大丈夫です。

外出先のトイレは普段と環境が違うため、緊張してできなくなるのがふつうです。事前にトイレの場所を確認しておくことや、使い慣れた折りたたみの補助便座を持参することが有効です。どうしてもお子さんが不安がる場合は、外出時だけはオムツやトレーニングパンツを履かせても全く問題ありません。「プレッシャーをかけないこと」が第一です。

Q.一度できるようになったのに、またできなくなってしまいました(逆戻り)。

A.一度トイトレを休んでもOK!

「逆戻り(退行)」はよくあることで、決して異常ではありません。AAP(米国小児科学会)でも、引っ越し、下の子の誕生、保育園への入園など、環境の変化による心理的ストレスが原因で逆戻りすることが指摘されています。一度トイトレを休んでおむつに戻し、お子さんの心が落ち着いてから再開する「休む勇気」を持つことも大切です。

いっちー……「そのとき」になると、細かな悩みがたくさん出てくるのがトイトレですね。

なる……焦らずゆっくり、が大切なんですね。

先生の「名言」もヒントに!? クリニックを後にし、楽曲制作へ!

いよいよ「トイトレ」応援ソングが完成!

多くの質問が飛び出し、和気あいあいとした雰囲気で進んだ今回の取材。お話し中の大熊先生の口からは、子育てに奮闘する親の負担を軽くしてくれるような温かい「名言」が次々と飛び出しました。

⚫「比べるなら、周りの子じゃなくて『昨日の我が子』と比べてほしい」

⚫ 「トイトレという言葉がよくないかも。『訓練して成果を出す』という方式から一度離れよう」

⚫「何も生まれなくても、便座に座れただけで100点満点。自信の貯金を貯めていこう」

これらの言葉の数々に、いっちーさん、なるさんともに何度も深く頷いていました。

いっちー……先生の言葉のチョイスが素敵すぎます! 名言だらけで、お話を聞いているだけでどんどん曲のイメージが湧いてきます。

なる……本当に! 『座るだけで100点!』『自信の貯金』というフレーズも、すごくいいですね。親も『今日もダメか…』とガッカリするのではなく、『今日も座れて貯金が貯まったね!』と思えたら、前向きな気持ちでトイトレに取り組めそうですよね。

大熊先生のユーモアを交えた温かい視点に、いちなるのふたりもたくさんのヒントを得られた今回の訪問。義務や訓練のトイトレではなく、親子で笑いながらステップアップできる「楽しいトイレチャレンジ」へ。いちなるが歌う新曲でぜひトイトレを楽しんでくださいね。

取材・文/小川聖子

撮影/市谷明美

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