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【稼いでいない=家事育児で償え】家事育児だけの毎日だった私が“自分のお金”を持った日《第2話》

  • 2026.11.2

私はナツミ。地方都市に住んでいて、中学生と小学生、3人の子どもを育てる専業主婦です。

朝ごはんの準備、子どもの送り出し、洗濯、買い物、宿題の確認、夕飯づくり。毎日やることは山ほどあって、立ち止まる暇なんてありません。それなのに、ふとした瞬間に思ってしまうんです。

「私って、何が好きだったっけ」

「本当は、何がしたかったんだっけ」

家のことを任せてもらって、子どもにも恵まれて、夫は外で働いてくれている。これ以上、何を望むの──。そうやって自分の気持ちをしまい込んでいたある日、片付けをしていたらクローゼットの奥から“忘れていたもの”が出てきて……。夫から反対されなかった(=許可が出た)と思った私は、家事や育児の合間に絵を描くようになりました。

いつも見ているサイトの方から仕事の相談が届くなんて、夢みたいでした。

でも、夫はどう思うだろう……。

そわそわしながら、夫の帰りを待ちました。

絵を描いている時間だけは、母でも妻でもなく、少しだけ“私”に戻れる気がしました。「仕事にしませんか」──そう声をかけてもらえたことが、信じられないくらいうれしかった。でも同時に、こんなふうに自分のことで喜んでいいのか、不安もありました。

家のことも、子どものこともある。それでも私は、“自分の仕事”なんて持ってもいいのだろうか。

この小さな決意が、私の日常を少しずつ変えていくことになるなんて──このときはまだ、思ってもいませんでした。

作画・かとうみちか

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