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『ホーム・アローン』知られざる撮影秘話!驚きの裏話を紹介

  • 2026.11.2

1990年に公開され、今もクリスマスの定番として愛される映画『ホーム・アローン』。シカゴ郊外の一軒家を舞台にしたこの作品には、撮影セットの意外な正体や、悪役を演じたジョー・ペシの撮影中の振る舞い、本物のタランチュラを使ったシーンなど、公開から30年以上がたった今も語り継がれる数々の裏話がある。(フロントロウ編集部)

脚本は9日間で完成、ケビン役は最初から決まっていた?

1990年11月16日に全米公開された『ホーム・アローン』は、脚本家ジョン・ヒューズが、ヨーロッパへの家族旅行で感じた不安をきっかけに、わずか9日間で脚本を書き上げた作品だった。

着想の原点のひとつは、ヒューズが前年に手がけた『アンクル・バック』にある。同作でマコーレー・カルキンが演じた少年が、玄関の郵便受け越しにベビーシッター候補を問い詰める場面が、後にケビンがドッグドア越しに泥棒マーヴとやり合う場面へとつながった。

ケビン役はカルキンを想定して書かれていたものの、監督のクリス・コロンバスはすぐには起用を決めなかった。

米BuzzFeedが紹介したコメントで、コロンバスは「ジョンは最初からマコーレーを起用したいと思っていたはずです。でも監督として、ほかの子役も見ておく必要がありました」と振り返り、「結局、200人もの子どもに会い、何百本ものビデオテープに目を通しました。そしてマコーレーが台本を読んだ瞬間、この子だと確信したんです」と語っている。

カルキン家からはもう1人、弟のキーラン・カルキンもケビンのいとこ、フラー役で出演し、これが俳優デビューとなった。キーランは後にドラマ『メディア王 ~華麗なる一族~』でゴールデン・グローブ賞を受賞している。

パリの空港もシカゴで撮影、機内と地下室は高校の中だった

物語ではマカリスター家がパリへ向かうが、撮影はシカゴ周辺で実施された。パリのオルリー空港として登場する場面は、シカゴのオヘア国際空港で撮影されたもの。

一家が乗った飛行機の機内は、地元の高校のバスケットボールコートに組まれたセットで再現され、ケビンが水浸しの地下室を駆け抜ける場面は、同じ高校のプールで撮影された。

マカリスター家の外観として知られるのは、イリノイ州ウィネトカに実在する邸宅。キッチンや階段などはこの家で撮影されたが、ダイニングをはじめとする1階の一部の部屋はセットで再現された。裏庭のツリーハウスも撮影のために建てられ、撮影後に取り壊されている。

ケビンのいとこ、トレイシー役を演じたセンタ・モーゼス・マイカンは、米The Hollywood Reporterの取材で、一家が空港を駆け抜ける短い場面の撮影に何日もかかったと明かした。

「何千人ものエキストラがいて、全力で走っても誰も危険な目に遭わないよう、すべての動きが振り付けされていました」と語り、出発前夜に家族が食べていたピザについては「冷たくて、まずかった」と打ち明けている。

ジョー・ペシは子役を避け、悪態の代わりに「fridge」

泥棒ハリー役には、ロバート・デ・ニーロが出演を断ったという経緯がある。最終的に役を演じたジョー・ペシは、カルキンに本気で怖がってもらうため、撮影現場で意図的に距離を置いていた。

その役づくりは、思わぬ形で傷跡を残した。カルキンは後のインタビューで、コート掛けに吊るされた場面のリハーサル中、ペシが「指を1本ずつ全部噛みちぎってやる」というセリフに合わせて本当に指を噛み、皮膚が切れてしまったと振り返っている。その傷跡は大人になってからも残っているという。

『グッドフェローズ』などで知られるペシは、ファミリー映画の撮影に慣れておらず、思わず汚い言葉を口にしてしまうこともあった。そこでコロンバスが代わりに使うよう勧めたのが、「fridge(冷蔵庫)」という言葉だった。

マイカンによると、子どもたちはペシがうっかり口を滑らせるたびに大笑いしていたそうで、撮影の合間に舌で金歯をいじっていた姿も印象に残っているという。

タランチュラは1テイク限定、恐ろしいボイラーは手作業

マーヴを演じたダニエル・スターンの顔を這うタランチュラは本物だった。スターンは1テイクだけという条件で撮影を受け入れたが、クモを驚かせないよう、悲鳴を上げる演技では声を出さず、後から音声を加えたという。

ケビンを怖がらせる地下室のボイラーにもCGは使われておらず、2人のスタッフが糸と懐中電灯を使って動きを演出していた。

ケビンが繰り返し見るギャング映画『汚れた魂の天使』も、『ホーム・アローン』のために撮影された架空の作品で、実在する映画ではない。

また、兄バズの部屋でケビンが見つける「バズの彼女」の写真に写っているのは、女装した男の子。女の子の容姿を笑いものにするのは酷だと考えたコロンバスの判断だった。

ポルカバンドのリーダーを演じたジョン・キャンディは、出演場面を約23時間に及ぶ1日で撮り終えた。セリフの大半はアドリブで、母ケイト役のキャサリン・オハラとの掛け合いは、息子との再会を急ぐ母親の場面には軽すぎるとして、多くがカットされたという。

そのオハラは、撮影の合間に大きなイルカの鳴きまねをして、子どもたちを楽しませていたとマイカンは振り返っている。

オハラは2026年1月に71歳で亡くなったが、映画の名場面とともに、こうした撮影現場での温かな思い出も語り継がれている。

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