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「あの目覚ましの音、どうにかしてくれない?」夜中の騒音を我が家のせいにした近所の奥さん。だが、帰省後に伝えた事実

  • 2026.11.3

ゴミ捨て場で突然言われたこと

数年前、前の家に住んでいたころの話です。

妻は仕事で毎日帰りが遅く、僕は夜中にベランダへ出て、夜風に当たりながら妻の帰りを待つのが日課でした。

そのころ、夜中になると、どこからか目覚まし時計の音が聞こえていました。鳴る時間は日によってばらばらで、どの家から聞こえてくるのか分かりませんでした。

ある朝、ゴミを出しに集積所へ行くと、昔からこの辺りに住む近所の奥さんがいました。

奥さんは僕を見るなり、困ったような顔で声をかけてきました。

「あの目覚ましの音、どうにかしてくれない?」

「えっ、目覚ましですか?」

「そう。夜中に鳴ってるやつ。お宅、毎晩帰りが遅いでしょ?」

「妻のことですか?確かに帰りは遅いですけど…」

「うちの主人がね、お宅のほうから聞こえるって言うのよ」

思いがけない話に驚きました。確かに妻の帰りは遅いですが、うちには夜中に鳴る目覚まし時計などありません。

「いや、うちじゃないですよ。僕もあの音は聞いてますけど、どこから鳴ってるのか分からなくて」

「でも、主人はそっちから聞こえたって言ってるのよねえ」

奥さんは納得していない様子で、ため息をついて帰っていきました。

こちらの話を聞いてもらえず、妻の帰りが遅いというだけで疑われたことが、どうにも引っかかりました。

留守にしていた週が明けた朝

それからというもの、近所の人たちの態度が少し変わりました。

集積所で話していた人たちが、僕が近づくと急に黙ることがあったのです。

ある朝には、奥さんが隣にいた人に、僕のほうを見ながら言っているのが聞こえました。

「ほら、あそこのお宅よ。夜中にうるさいのは」

どうやら、うちが騒音の原因だという話が広まっているようでした。

違うと説明したいものの、肝心の音がどこから聞こえるのかは僕にも分かりません。

結局、その場では何も言えませんでした。

そんなある週、僕たちは家族で妻の実家へ帰省しました。家の雨戸をすべて閉め、先週はずっと留守にしていました。

帰省先から戻った朝、いつものようにゴミを出しに行くと、例の奥さんがほかの近所の人たちと話していました。

「昨日の夜も鳴ってたわよ。あそこの家、本当に困るわ」

僕に気づいた近所の人たちが、気まずそうにこちらを見ました。

さすがに黙っていられず、奥さんに声をかけました。

「すみません。今、うちの話ですか?」

「え?ああ、あの目覚ましの音ね」

「うち、先週ずっと留守だったんですよ」

「えっ?」

「妻の実家に帰っていて、今朝戻ったところなんです。昨日の夜も誰もいませんでした」

奥さんは驚いた顔で僕を見ました。

すると、そばにいた近所の人が口を開きました。

「そういえば、ずっと雨戸が閉まってたわね」

「はい。出かける前に全部閉めていきました」

僕は奥さんのほうを向いて続けました。

「妻が遅く帰るからって、うちの音だと思われてたんですよね。でも、留守の間も鳴ってたんですよね?」

「それは……そうだけど」

「前にも言いましたけど、うちの目覚ましじゃないんです」

奥さんは何か言いかけましたが、言葉が続きませんでした。ゴミ袋を握ったまま目をそらし、黙ってしまいました。

結局、目覚まし時計の音がどこから聞こえていたのかは分かりませんでした。

ただ、妻の帰りが遅いという理由だけで、うちが原因だと決めつけるのはおかしい。そのことは、周りの人にも伝わったようでした。

それ以来、うちがうるさいという噂は聞かなくなりました。奥さんも集積所で顔を合わせると、気まずそうに会釈するだけになりました。

その夜も、僕はいつものようにベランダへ出て、夜風に当たりながら妻の帰りを待ちました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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