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【不登校】への第一歩? 新学期「学校に行きたくない」子どもに親はどう対応する? 「行きしぶり」経験者は約8割

  • 2026.11.1
cocrecoコクリコラボアンケート

夏休みが終わり、新学期が始まりました。長期休み明けは、休み中の生活から学校生活へと切り替わるなかで、子どもがプレッシャーを感じたり、気持ちが不安定になったりすることもあります。学校へ行くのを嫌がったり、登校をためらったりする「行きしぶり」が見られることも。

そこでコクリコラボでは、小学生以上の子どもを持つ保護者を対象に、「行きしぶり」に関するアンケートを実施しました。

どのくらいの家庭が行きしぶりを経験しているのか、その理由は何なのか。保護者が取った対応や、その後の子どもの登校状況について、寄せられた体験談とともに紹介します。

「子どもの学校への行きしぶり」についてのアンケート:「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に、2026年7月10日~7月17日 インターネット上で実施。有効回答数は109件。

約8割の保護者が「子どもの行きしぶり」を経験

cocrecoコクリコラボアンケート ※本記事における「行きしぶり」とは、子どもが学校に行くのを嫌がったり、登校をためらったりする状態をさす。

「お子さんはこれまでに一度でも、行きしぶりをしたことがありますか」と尋ねたところ、79.7%の保護者が「ある」と回答しました。

今回のアンケートでは、約8割の保護者が、子どもの行きしぶりを経験したことがわかります。

行きしぶりの理由は? 「明確な理由はない」ケースも

「子どもに行きしぶりがあった」と回答した保護者に、その理由を尋ねました。

cocrecoコクリコラボアンケート

最も多かったのは「友人関係のトラブル」でした。つづいて、「明確な理由はない」「体調不良(腹痛・頭痛・起立性調節障害など)」「保護者や家族と離れることへの不安」が上位に入りました。

友人関係のトラブルや体調不良など、きっかけが比較的わかりやすいケースがある一方で、「明確な理由はない」という回答も少なくありません。アンケートでは、「子どもに理由を聞いても、本人もうまく説明できないようだった」という声も寄せられました。

・子どもが小学校1年生のゴールデンウィークごろに、おたふく風邪にかかりました。回復して登校する際、数日ほど毎朝行きしぶるようになり、理由を聞いても明確にはわかりませんでした。なんとか休まず1学期を終えましたが、長い夏休みを挟んだことで、また行きしぶりが起きるのではないかと心配していました。しかし2学期すぐに始まった運動会の練習が楽しかったようで、その後は朝の「行きたくない」がなくなりました。

このように、当時は子ども自身が理由をうまく言葉にできず、保護者もその背景を把握できなかったというお話も。

・小学1年生のころ、行きしぶりで地域の登校にいつも遅れる娘を「時間を守りなさい」と叱っていました。見かねて班を抜けたところ、自分のペースでスムーズに登校できるようになりました。後日、別の保護者からそのグループ内で男子同士のいじめがあったと聞き、娘はそれを嫌がりながらも言えなかったのだと知りました。当時の事情を知り、娘に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

このケースでは、行きしぶりの背景が当時はわからず、子どもが抱えていた悩みを保護者が知ったのは、しばらくたってからでした。

保護者は「登校を促す」「休ませる」「付き添う」など子どもに合わせて対応

では、子どもに行きしぶりがみられたとき、保護者はどのように対応したのでしょうか。

cocrecoコクリコラボアンケート

「お子さんが行きしぶった際、保護者としてどのような対応をとりましたか」と複数回答で尋ねたところ、最も多かったのは「学校に行くよう促した」でした。続いて、「学校を休ませた」「学校に相談した」「一緒に登校し、付き添った」が上位に入りました。

一方、「スクールカウンセラーなど専門職に相談した」と回答した保護者は、ほかの対応と比べて少ない結果となりました。

子どもが登校と欠席を繰り返すなか、どのように対応すればよいのか迷っているという声も寄せられました。

・小学5年生の娘がここ3週間ほど行きしぶりで、登校と欠席を繰り返しています。入学以来ほとんど休まず登校しており、友達トラブルもなかったため、原因や対処法が分からず悩んでいます。無理せず休ませるべきか、頑張らせて行かせるべきか迷う毎日です。現在は病院で体調不良について相談しつつ、朝付き添って登校したり、半日で迎えに行ったり、無理せず休ませたりしながら様子を見ています。

原因が分からない状況で、保護者は迷いながらも、付き添い登校や早退、欠席など、その時々の子どもの様子に応じて対応していました。

cocreco写真:beauty_box/イメージマート

また登校できた日も、その後の様子や疲れ具合を見ながら、必要に応じて休ませることを考えているという声も寄せられました。

・登校すれば楽しく過ごせることがわかっているため、半ば無理に登校させる日もあります。帰宅後に本人と話すと「行ってよかった」と言うので、不安が減るのを待ちたいと思っています。一方、学校では気を張って疲れるようなので、ときどき休ませることも考えています。

このように、登校を促すだけでなく、子どもの様子に合わせて休ませたり、登校の仕方を調整したりしている家庭もありました。アンケートではこのほかにも、「休んでもよいことを伝える」「給食の時間から参加する」「学校まで付き添う」「途中で迎えに行く」など、さまざまな対応が寄せられています。

・小学1年生のころは、子どもを無理に登校させる日が続きました。現在は大学へ楽しく通えていますが、あのときの対応が本当に正しかったのかは、いまだにわかりません。

その後、子どもが学校生活を楽しめるようになっても、「あのときの対応でよかったのか」と振り返る保護者もいました。

行きしぶりを経験した子どもたちは、その後どうなった?

では、行きしぶりがあった子どもたちは、現在どうなったのでしょうか。

cocrecoコクリコラボアンケート

「毎日登校している」「ほぼ毎日登校している」を合わせると、93.6%の子どもが現在は学校に通えています。一方で、「ほとんど登校できていない」と回答した家庭も4.8%ありました。

ただ、現在は登校できていても、行きしぶりそのものが解消したとは限りません。学校への不安や抵抗を抱えながら通っている子どももいます。

ここからは、保護者から寄せられた体験談をもとに、子どもたちが現在の登校状況に至るまでの経緯を見ていきます。

・小学1年生の入学直後、前の席の子の強い言動を怖がり、「学校へ行きたくない」と毎日泣いていました。先生に相談し、ゴールデンウィーク後に席替えをしてもらったところ、登校できるようになりました。

学校と連携し、子どもが不安を感じていた状況を調整したことで、再び登校できるようになったケースです。

教室に入ることが難しいなかで、校内の別の場所を利用していた家庭もありました。

・小学5年生のとき、クラス内で先生を辞めさせたいという流れができ、娘は友達に同調しなければならない空気に耐えられず、教室へ入れなくなりました。幸い、学校に教室へ行けない子どものための部屋があったので、そこへ登校していました。当時は、いつまで続くのかという不安が大きかったことを覚えています。

学校によって利用できる場所や支援の内容は異なりますが、教室以外の場所で過ごしながら登校を続けられるケースもあります。

一方、行きしぶりが続くなかで、学校を休ませることへの考え方が変わったという保護者もいました。

……子どもが学校を嫌がった際、私はすぐに休ませることができませんでした。学校とのつながりが切れる怖さがあり、家での過ごし方も分からなかったからです。

ですが振り返ってみると、子どものエネルギーが切れかけているときには、徹底的に休ませることが大切だと感じます。親の「行かせなきゃ」という焦りも、子どもの「行かなきゃ」という思いも、お互いのエネルギーを削っていたように思います。

毎朝「今日は学校どうする?」と確認することすら負担になり、問いかけるのをやめて手放してみたところ、徐々に親子ともに気持ちが回復し、再び学校への興味が出てくるようになりました。

休んでいる時間を子どもと一緒に楽しむくらいの親のマインドと、それをあたたかく受け入れる社会環境が必要だと感じています。

登校を促すことが、かえって親子双方の負担になっていると感じたという声です。「行くか、休むか」を毎朝判断することからいったん離れ、休む時間を受け入れたことで、親子ともに気持ちが回復していったと振り返っています。

現在も子どもが学校へ行くことが難しい状況にある保護者からは、周囲の理解を願う声も寄せられました。

……母親である私自身も、少しずつ状況を受け止められるようになりましたが、初めのころは「まさか我が子が」「休み癖がついたら困る」と、ただ焦っていたと思います。

不登校や行きしぶりの背景は、子どもや家庭によってさまざまです。事情を知らない人からの「甘やかしすぎ」「なぜ修学旅行だけ来るの」といった言葉を目にすると、胸がえぐられるような思いがします。

それぞれの事情が理解され、子どもも保護者も安心して過ごせる環境が広がってほしいと願っています。

登校の状況だけを見ていては、その背景にある子どもの苦しさや、保護者が抱えてきた迷いや葛藤には気づけません。周囲から何気なく向けられる言葉が、事情を抱える親子をさらに傷つけることもあるという声が寄せられました。

「行かせる」「休ませる」だけじゃない 行きしぶりへのさまざまな対応

行きしぶりの理由がすぐに分からず、登校を促すべきか、休ませるべきかと悩む保護者の声が多く寄せられました。そうした葛藤を抱えながらも、学校や医療機関に相談する、登校時間や過ごす場所を変えるなど、それぞれの家庭が子どもの様子に合わせて対応を模索していました。

今回のアンケートからは、行きしぶりの理由も、その後の経過も、家庭ごとにさまざまであることが分かります。すぐに原因や正解が見つからなくても、子どもの状況に合わせて少しずつ選択肢を探していくことが、ひとつの方法といえそうです。

皆さんのご家庭では、子どもが学校へ行きたがらないとき、どのようなことに悩み、どう対応していますか?

※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります(明らかな誤字等は修正のうえ記載)。

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。

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