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【富良野】1日27個の「幻のプリン」…丘の上の小屋で20年「毎日の繰り返しが幸せ」

  • 2026.11.1

少量生産のために「幻のプリン」と呼ばれるスイーツが北海道富良野市にあります。
丘の上で20年あまり。プリンを作り続ける夫婦の物語です。

富良野の丘の上で愛されて

富良野のはずれ、丘の上に小さな建物が見えてきました。
主は愛情を込めて「プリン小屋」と呼びます。店名は「エゾアムプリン製造所」です。

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行列の先のお目当ては…ぎゅうぎゅうに詰まったクリーム色のプリンです。

三重から訪れたお客さんは「ここ1年半くらい、月に1度来ている。リラックスしておいしいものによばれて…それが生きがいです」と笑顔を見せます。

沖縄や台湾からも買いに訪れる大人気のプリン。
作るのは、加藤公之(こういち)さん、かおりさん夫婦です。

公之さんは、一家の長だから「リーダー」。
かおりさんは、旧姓の網野(あみの)から「アムちゃん」と呼ばれています。

プリンづくりは、近くの牧場で牛乳の調達から始まります。
牛たちから毎日30トンほどの牛乳を搾ります。

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藤井牧場生産部搾乳課の國枝杏奈主任は「スーパーに売られている牛乳より甘くて、とてもスッキリした味わいをしていると思う」と話します。

この牛乳が、エゾアムプリンの特徴の「あれ」を作り出しますが、それは、焼きあがってからのお楽しみ。
また、卵は純国産にわとりの卵を江別市から取り寄せています。

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アムさんは「生臭さとかがまったくないので、びっくりした。すっごくおいしいんですよ。毎日食べています」と語ります。

あんまりつらくて…「幸せ」を見つけにたどり着いた富良野

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アムさんとリーダーは20年以上前、東京で、手づくりプリンの移動販売を行っていました。

評判は良かったもののそのころ、アムさんは、長年続いた心の不調に悩まされていました。

「どうにもこうにも辛くて、東京の暮らしが。自分があんまりつらくて、幸せでいられないと、リーダーを幸せにできないと思った」

自分とリーダーで幸せに暮らしたい。たどり着いたのが、富良野の雄大な「丘」だったのです。

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「シンプルゆえに、きのうときょうが同じすぎて、きのうだったっけ?きょうだったっけ?入れたっけ?入れなかったっけ?みたいになっちゃう。だから結構集中してやらないとボーっとしていると忘れちゃう」

プリンのつくり方は、卵、牛乳、生クリームなどを混ぜ合わせたプリン液を型に流し込んで焼く。
シンプルですが膨らみ具合を何度も確認し、均等に火が入るよう場所を何度も入れ替え、1時間半つきっきりでお世話をします。

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リーダーも「シンプルなだけに突き詰めるところがそんなにない。焼きの感じが一番大事」と語ります。

「なっちゃった」2層に分かれたつやつやプリン

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焼き上がると…つやつやな卵色のプリンです。1個は8人分。重さは1000グラムを超えます。

切ると…白い層と、黄色い層の2つの層に分かれています。
これが、エゾアムプリンの特徴です。

アムさんは「成分を調整したパックの牛乳とは違うので、時間を置くとクリームが上に集まってくる。集まってきた層が焼けてこういう風になっている」と説明します。

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2層になるようにレシピを作ったのかたずねると、アムさんは「違います。なっちゃったって感じ(笑)」と笑います。

食べてみると、上の層はクリーミーで甘さを感じられ、下の層は卵の味がしっかり!

試食したHBC・馬場佑里香記者は「とにかくとってもおいしいです!」と大満足です。

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毎日の繰り返しが、幸せ

アムさんとリーダーの願いはプリンのようにシンプルです。

「ここで暮らして手に入るものを使って、身近なもので作って、できたものを作りたい。日々、すごいいい環境で静かで平和で、毎日同じことを繰り返しやってそれが幸せ」

1日に作るプリンは最大27個。プリン小屋には、きょうも甘い匂いと幸せが満ちています。

エゾアムプリン製造所

住所:北海道富良野市平沢3893-4

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2026年9月11日)の情報に基づきます。

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