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「妹には言わないでね」母に何度もお金を貸していた私。妹とノートを見せ合って知った、思いがけない事実

  • 2026.11.2
「妹には言わないでね」母に何度もお金を貸していた私。妹とノートを見せ合って知った、思いがけない事実

何度もお金を頼みに来る母

夕飯の片づけを終えた夜、玄関のチャイムが鳴りました。

ドアを開けると母が立っていて、私の顔を見るなり両手を合わせました。

「今回だけ、お願い」

実家の給湯器が壊れ、修理のお金が必要だと言います。

母からお金を頼まれるのは、これが初めてではありません。

若いころから何度もあり、その夜も私は財布を開いてお札を渡しました。

すると母は、少し声を落として言いました。

「妹には言わないでね。あの子も大変だから」

「うん、わかった」

私はずっと、母がお金を頼るのは自分だけだと思っていました。

貸した日と理由を小さなノートに書くのも、いつの間にか習慣になっていました。

ところが、母からの頼みごとは次第に増えていきました。

月末が近づくたびに連絡が来て、私が返事をためらうと、大きなため息をつくのです。

「ごめん、今月はうちも余裕がなくて…」

「親が困ってるのに、助けてくれないの?」

「そういうわけじゃないけど…」

「あなたしか頼れる人がいないのよ」

そう言われると、それ以上断れませんでした。

家計は苦しくなり、夫にも打ち明けられずにいました。ある夜、玄関で財布を手にしたまま、私はもう限界だと感じたのです。

妹のノートにも書かれていたこと

私は思い切って、妹に母のことを相談しました。

「実は、お母さんに何度もお金を貸してて…」

すると妹は、驚いた顔をしてから、しばらく黙っていました。

「……私も貸してるよ」

「えっ、そうなの?」

「うん。でも、お姉ちゃんには言わないでって言われてた」

まさか妹も同じことを言われていたとは思わず、言葉が出ませんでした。

しかも妹は、私と同じように貸したお金をノートに記録していました。

二人でノートを見比べると、同じ月に、同じ給湯器の修理を理由に、母が私にも妹にもお金を借りていたことが分かったのです。

「私には、妹は大変だからって言ってたのに…」

「私も、お姉ちゃんには言わないでって言われたよ」

私たちは顔を見合わせました。母が困っていたことまで疑いたいわけではありません。ただ、お互いに隠すよう言われていたことが、どうしても引っかかりました。

翌週の昼、私と妹は一緒に実家へ行きました。

居間で向かい合って座ると、母が不思議そうに尋ねました。

「二人そろって、どうしたの?」

「お母さん、お金のことで話があるんだけど」

私はかばんから二人のノートを取り出し、テーブルに並べました。

「私も妹も、お母さんにお金を貸してたんだよね」

母は黙ってノートに目を落としました。

「給湯器の修理のときも、二人から借りてたよね」

「それは、修理のお金が必要だったから……」

「うん。でも、妹には言わないでって言ったよね」

すると、隣にいた妹も口を開きました。

「私も、お姉ちゃんには言わないでって言われたよ」

母は二人の顔を見て、何も言わなくなりました。

私は続けました。

「困ってるときに助けたくないわけじゃないよ。でも、私たちも余裕があるわけじゃないから。これからは別々にお金を渡すのはやめるね」

母はしばらくノートを見つめたあと、小さくうなずきました。

その日、私と妹は、母への援助に備えて二人で積み立てを作りました。今後お金を出すときは、必ず二人で相談し、そこから出すと決めたのです。

母がどちらか一人に頼んできても、まずは姉妹で話し合う。それだけは守ろうと決めました。

母とのお金の問題が、すべて解決したわけではありません。それでも、一人で抱え込まずに済むようになったことに、ほっとしています。

あれ以来、妹とは以前よりずっとよく話すようになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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