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恋人同士になれたのに、積み重なっていく不安と嫉妬心…『ヤンキーとキャラメリゼ』のその後を描いた続編が登場!【書評】

  • 2026.11.1

【漫画】本編を読む

『ヤンキーとキャラメリゼ Second Bake』(梅渋ちうこ/KADOKAWA)は、インフルエンサー男子とお菓子作りが得意な元ヤン男子の恋を描いた『ヤンキーとキャラメリゼ』の続編だ。高校を卒業したふたりがそれぞれの夢に向かって歩み始めるなか、好きだからこそ生まれる不安や嫉妬と向き合う姿が描かれる。

高校時代、動画撮影をきっかけに距離を縮め、恋人同士になった八十川瑛人と真木猶史。卒業後、瑛人は大学へ進学し、真木はひとり暮らしを始めてケーキ店に就職し、一人前のパティシエを目指していた。進む道は別々になっても、ふたりの交際は順調……のはずだった。しかし、パティシエ見習いとして忙しく働く真木とは、なかなか会うことができなくなり、ついには瑛人の誕生日も予定が合わなくなってしまう。

夢に向かって頑張る真木を応援したいという気持ちに嘘はない。それなのに、会えない時間が増えるほど瑛人の心には寂しさと不安が募っていく。以前なら見せてくれたかわいい表情も最近は見ていない。もしかして、もう自分には飽きたのではないかという不安。恋人になれたから安心とはいかないのが恋愛の難しいところだ。さらに、真木が就職先のオーナーと親しげにしているところを目にした瑛人は嫉妬心を抱き、わざと真木を傷つけるような言葉を口にしてしまうのだった。

前作で瑛人は真木の魅力をみんなに知ってほしいと思う一方で、ファンが増えるほど独占欲を募らせていった。本作では、「自分は本当に必要とされているのか」という不安に苦しむ。真木は一人前のパティシエになるという夢があるため、瑛人の思いにうまく寄り添うことができない。お互いを大切に思いながらもすれ違うふたりがもどかしい。

付き合うことが恋のゴールではない。環境が変わり、会える時間が減っても、互いに相手を信じて関係を育てていかなければならない。高校生だったふたりがそれぞれの世界へ踏み出し、恋人としてもう一歩成長していけるのか。少し大人になったふたりの恋を、タイトル通り「もう一度焼き上げ」ていく、甘くてほろ苦い物語だ。

文=甲斐ハヤト

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