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「同居してくれてるんだから、当然でしょ」弟の子にだけお年玉を多く包む母。翌年、父が口にした一言

  • 2026.11.2
「同居してくれてるんだから、当然でしょ」弟の子にだけお年玉を多く包む母。翌年、父が口にした一言

母が用意したお年玉に感じた違和感

私は3人きょうだいの長女です。

10年前に結婚して実家を出ました。

妹も3年前に結婚して遠くへ引っ越し、弟は5年前から妻と子どもたちを連れて実家で両親と同居しています。

弟が実家に入れている生活費は月5万円。

両親は弟の子どもたちに、ふだんからおやつを買ってあげるなど、何かとかわいがっていました。

あるお正月の昼、実家の台所でお茶をいれていたときのことです。

母が調理台の上で、お年玉のぽち袋を分けていました。

何気なく見ると、弟の子どもたちの分だけ明らかに厚みが違います。

気になった私は、母に聞いてみました。

「お母さん、それ、弟のところだけ多くない?」

「ああ、そうよ。ちょっと多めに入れたの」

母は特に気にする様子もなく答えました。

「えっ、なんで?うちの子たちとは違うの?」

「だって、同居してくれてるんだから、当然でしょ」

母は以前から長男の弟をかわいがっていて、同居してくれていることもよく自慢していました。

その気持ちは分かります。でも、孫のお年玉まで差をつけるのは違う気がしました。

「一緒に住んでくれてるのはありがたいと思うけど、お年玉は別じゃない?」

そう言うと、母は少し不機嫌そうな顔になりました。

「あなたたちは家を出たんだから。そんなことまで言わなくてもいいでしょう」

これ以上話しても平行線になりそうで、私は黙って居間へ戻りました。

帰省していた妹は、私の顔を見ると小さく首を振りました。

次のお正月、父が口を開いた

それから1年後のお正月。実家には3人のきょうだいの家族がそろっていました。

子どもたちは奥の部屋でかるたをしていて、居間にいたのは両親と私たちきょうだいだけです。

母はこたつの上にぽち袋を並べていました。見ると、今年も弟の子どもたちの分だけ厚みが違います。

母はその厚いぽち袋を弟に差し出しました。

「はい、これ、子どもたちに渡してあげて」

弟が受け取ろうとした、そのときです。

「ちょっと待って」

父が口を開きました。

「それ、弟のところだけ多く入れてるのか?」

母は少し驚いた顔をしました。

「そうよ。同居してくれてるんだから、それくらいいいじゃない」

すると父は、落ち着いた声で言いました。

「でも、それとお年玉は別の話だろう」

「別に、少しくらい差があったって……」

「孫はみんな同じ孫だろう。お年玉は同じ額にしようよ」

母は何か言い返そうとしましたが、結局、何も言いませんでした。

弟も気まずそうに目をそらし、伸ばしかけた手をひざに戻していました。

私も妹も、黙って二人のやり取りを見ていました。

その年から、孫たちへのお年玉はみんな同じ額になりました。母はしばらく口数が少ないままでしたが、それ以上、この件で言い合いになることはありませんでした。

帰り道、駅へ向かう坂で妹がぽつりと言いました。

「お父さん、言ってくれたね」

「うん。ちょっとびっくりした」

私たちは顔を見合わせて、小さく笑いました。

母が弟との同居をありがたく思う気持ちは分かります。ただ、それを孫へのお年玉で表す必要はないはずです。

父がその場で伝えてくれたことで、私もようやく気持ちが落ち着きました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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