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「今まで集めたグッズ、全部売ったんだよね」推しを変えたママ友。数か月後、再び私に近づいてきた彼女からのお願い

  • 2026.11.1
「今まで集めたグッズ、全部売ったんだよね」推しを変えたママ友。数か月後、再び私に近づいてきた彼女からのお願い

15年来のママ友との共通の楽しみ

ママ友とは、妊娠中に通っていた母親学級で知り合いました。

偶然にも好きなアイドルが同じで、それをきっかけに仲良くなったのです。

お互いの上の子は性別も学年も同じ。子ども抜きで会うことも増え、気づけば15年の付き合いになっていました。

ただ、最近は会うたびに子どもの自慢話を聞くことが多くなっていました。

「うちの子、また学級委員に選ばれたんだよね」

「成績も結構いいみたいでさ」

以前はよく盛り上がっていた推しの話も、いつの間にかしなくなりました。

ママ友はもともと顔が好きだっただけだと話していて、最近は別のアイドルに夢中のようでした。

そんなある日の昼、いつものカフェでお茶をしていたときのことです。

ママ友が携帯電話を見ながら、笑って言いました。

「そういえば、今まで集めたグッズ、全部売ったんだよね」

「えっ、全部?」

「うん。フリマアプリに出したら、けっこういい値段で売れてさ。まだ欲しい人っているんだね」

私のバッグには、今も推しのキーホルダーがついています。ママ友はそれをちらっと見て、続けました。

「そっちはまだ応援してるんだっけ。ずっと好きなの、すごいね」

「うん、好きだからね」

私はそう答えましたが、少し引っかかるものがありました。

好きなアイドルが変わるのは自由です。でも、今も大切にしている私の前で、グッズが高く売れたことを嬉しそうに話されると、なんとなく寂しく感じてしまったのです。

数か月後、突然のお願い

それから数か月後、推しが大きなコンサートを開催すると発表されました。

すると、しばらく推しの話をしていなかったママ友から連絡が来ました。

後日、いつものカフェで会うと、ママ友は席に着くなり笑顔で話し始めました。

「やっぱりまた好きになっちゃって。ねえ、チケット一緒に申し込まない?」

「あ、そうなんだ」

「うん。それでさ、グッズもまた集めたいんだけど、持ってるの少し貸してくれない?同じ推しだし、いいかなと思って」

私は少し迷ってから、聞き返しました。

「前に、グッズ全部売ったんだよね?」

「うん、売っちゃったんだよね」

「そっか……。ごめんね。私のグッズはずっと大事にしてきたものだから、貸すのはちょっと難しいかな」

「あ、そうなんだ……」

「それと、コンサートは今回は一人で行こうと思ってるんだ」

そう伝えると、ママ友は合わせていた手を下ろしました。

「そっか。わかった」

少し気まずい沈黙が流れました。ママ友はストローの袋を指でいじり、隣の席の女性客が一瞬こちらを見ました。

そのあと、ママ友は飲み物を急いで飲み干し、先に席を立ちました。

私も少し言いづらかったのですが、大切なものだからこそ、無理に貸す約束をしなくてよかったと思いました。

コンサート当日、私は大事にしてきたグッズを身につけ、一人で会場へ向かいました。客席では、手が痛くなるほど拍手をしました。

ママ友とは、今は少しずつ距離を置いています。

長い付き合いでも、何でも相手に合わせなくていい。そう思えるようになった出来事でした。

帰り道、バッグにつけたキーホルダーが、歩くたびに小さく揺れていました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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