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「ちなみに、手ってどれくらいの大きさ?」と彼女に聞いた俺が、指輪の話のあと返事をしなかった事情

  • 2026.11.2
ハウコレ

スマホの検索履歴に並んでいたのは、「初めての誕生日、プレゼント、定番」という言葉でした。プレゼント選びは昔から苦手で、母の誕生日にも毎年同じ店のハンカチを渡しているほど。彼女の「ハンドクリームがいいな」だけでは、どうしても足りない気がしていたのです。

ハンドクリームだけでいいのか

「誕生日プレゼント何がいい?」

誕生日の数週間前、そう送ると、彼女から「ハンドクリームがいいな」と返ってきました。俺は「了解」と返したものの、付き合って初めての誕生日にハンドクリームだけでは、気持ちに見合わない気がします。

検索してみると、定番として出てくるのは指輪ばかり。これだと思いました。驚かせたいので、彼女には聞けません。問題は、彼女の指のサイズが分からないことでした。

遠回しに聞いた2つの質問

考えた末に、3日後、遠回しに聞いてみることにしました。

「ちなみに、手ってどれくらいの大きさ?」

その夜届いたのは、ボールペンと並べた彼女の手の写真。拡大しても、指輪のサイズにつながる情報は何もありません。「ペンと比べられても分からなかった」と、正直に送るしかありませんでした。

失敗だけは避けたくて、数日後にはもう1つ聞きました。

「もらって困ったプレゼントってある?」

彼女から返ってきたのは、予想していない答えでした。

「サイズの合わない指輪かな」

返事ができなかった数日間

そのメッセージを読んで、俺は彼女の手の写真を閉じました。俺がしようとしていたのは、まさに彼女が困ったことそのものだったのです。

何か返さなければと思いながら、何を書いても計画がばれるか、嘘になる気がしました。迷っているうちに、返事をしないまま数日が過ぎていきます。彼女を不安にさせていると分かっていたのに、先送りにしたのは俺の弱さでした。

指輪はやめて、気持ちだけでも渡そう。そう決めて文具店で便箋を買い、手紙を書きました。字が下手で、何枚も書き直しました。

誕生日の前日になって、ようやく送ったのがこのメッセージです。

「明日、会ったら最初に謝らせて」

少しして、彼女から「わかった」とだけ返ってきました。理由を聞かれなかったことに、どこかほっとしていました。

そして...

待ち合わせの改札で彼女と顔を合わせると、俺はまず頭を下げました。変な質問をしたこと、何日も返事をしなかったこと。差し出した紙袋の中身は、ハンドクリームと封筒が1つだけです。

封筒を見た彼女は、こう言いました。

「本当は、手紙がいちばんほしかったんだ」

ハンドクリームと答えた彼女は、初めから手紙を待っていたのかもしれません。俺は「じゃあ、帰ってから読んで」と笑って返しました。

手紙の最後には、指輪は一緒に選びに行きたいと書いてあります。その夜、彼女からメッセージが届きました。

「来月、指のサイズ測りに行こうね」

サイズの合わない指輪に困った彼女と、サイズが分からずに困った俺。来月、2人で店に行って、ようやく同じ数字を知ることになります。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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