1. トップ
  2. エピソード
  3. 「うちの前にゴミを寄せないでくれる?」強風で散らかったゴミ置き場。手伝わない男性に近所の奥さんが指摘したこと

「うちの前にゴミを寄せないでくれる?」強風で散らかったゴミ置き場。手伝わない男性に近所の奥さんが指摘したこと

  • 2026.11.1
「うちの前にゴミを寄せないでくれる?」強風で散らかったゴミ置き場。手伝わない男性に近所の奥さんが指摘したこと

強風の翌朝、散らかったゴミ置き場

私が住む住宅街では、顔を合わせれば挨拶を交わし、地域の清掃活動でも近所の人たちが協力し合っています。

ある朝、ゴミを出しに行くと、ゴミ置き場のまわりがひどく散らかっていました。

前の晩に吹いた強い風でネットが外れ、破れた袋から紙くずや容器が飛び出して、道路の端まで広がっていたのです。

すでに近所の人たちが何人か集まり、散らばったゴミを拾っていました。

向かいに住む年配の奥さんも、その中にいます。

私も一度家に戻って軍手を取り、片付けに加わりました。

「昨日の風、すごかったものね」

「本当ですね。私、こっちを拾います」

そんな話をしながら作業していると、角の家に住む男性が出てきました。

男性は自宅の門の前に転がっていた容器を見ると、困ったように顔をしかめました。

「うわ、ひどいな。これ」

近所の人たちがゴミを拾っている横で、男性は腕を組んだまま立っています。

そして、こんなことを言い出しました。

「こういうのって、当番の仕事でしょ。よくみんなやるね」

確かにゴミ置き場には清掃当番があります。ただ、これだけ広く散らかっているため、みんなで手分けして拾っていたのです。

さらに男性は、道路側で作業していた私に声をかけました。

「悪いけど、うちの前にゴミを寄せないでくれる?邪魔になるから」

「あ、はい…」

私は思わず返事をしましたが、少し引っかかりました。

こちらは散らかったゴミを片付けているだけなのに、そんな言い方をしなくてもいいのではないかと思ったのです。

奥さんが指摘した昨日の出来事

すると、それまで黙ってゴミを拾っていた向かいの奥さんが、男性に声をかけました。

「ちょっといい?昨日の夕方、ここにゴミを出していたわよね」

「え?はい、出しましたけど」

「ネットの上に袋を置いていったでしょう。私、見てたのよ」

男性は少し驚いたような顔をしました。

奥さんは、大きく破れていた袋を指さしました。

「あの袋、あなたが置いた袋じゃない?」

「……」

「昨日は風が強くなるって言われてたし、ちゃんとネットの中に入れてほしかったわ」

男性は何も答えず、破れた袋に目を向けました。

奥さんは責め立てるような口調ではなく、いつもどおりの落ち着いた声で続けました。

「当番があるのは分かるけど、今日はこんな状態でしょう。少し手伝ってもらえない?」

男性はしばらく黙っていましたが、やがて腕をほどき、その場にしゃがみました。

そして、自分の家の前に散らばっていた容器を拾い始めたのです。

私たちもそのまま作業を続けました。しばらくするとゴミ置き場のまわりはきれいになり、男性も最後にネットをかけ直していました。

片付けが終わると、男性は特に何も言わず、家へ戻っていきました。

それ以来、男性がネットの外にゴミ袋を置いているところを、私は見かけていません。

当番という決まりはもちろん大切です。でも、困ったときに少しずつ手を貸し合えることも、ご近所付き合いでは大切なのだと思います。

感情的にならず、必要なことだけを伝えた奥さんの姿が、今でも印象に残っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ