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「ぼうさいこくたい2026in鳥取」にレジリエントライフプロジェクトが参加!官民連携で進める生活者のための事前防災とは

  • 2026.10.31

日本最大級の防災イベント「防災推進国民大会2026in鳥取」(通称:ぼうさいこくたい)が2026年10月17、18日に鳥取県倉吉市内で開催されました。内閣府などが主催し、今回で11回目。全国の企業や大学、NGOなど、約530団体が参加し、活動成果などを発信しました。日ごろからリスクに備えることで、豊かな生活を目指す「レジリエントライフプロジェクト」も参加し、「官民連携が加速させる、生活者の事前防災」をテーマにトークセッションを行いました。

レジリエントライフプロジェクトのメンバーがトークセッションに登場

「レジリエントライフプロジェクト」は関東大震災発生から100年の節目の2023年9月にスタートしました。小さなケガや病気から大規模災害まで、個人を取り巻くあらゆるリスクをしなやかに乗り越えるため、一人一人が「レジリエンス」(困難に立ち向かう力)を高めることで豊かな生活を目指そう、という取り組みです。防災科学技術研究所などが出資する「I―レジリエンス株式会社」が主導し、博報堂や日本製紙グループなど19団体が参画しています。

18日に倉吉市内の複合施設「エースパック未来中心」で開かれたトークセッションでは、プロジェクトに参画する企業の5人に加え、内閣府防災担当の参事官、立岩里生太さんが登壇しました。

11月2日に発足の「防災庁」 人員は3倍、予算は9倍に!

トークセッションの冒頭、博報堂生活者インターフェースデザインセンタービジネス開発部長の吉田啓一さんが、「レジリエントライフ」の概念や取り組みなどを紹介した後、立岩さんが2026年11月2日に発足する防災庁について説明しました。これまで国の防災行政を担ってきた内閣府防災(2024年度)と比べ、定員は3倍に、予算は9倍に拡充される予定で、「事前防災を推進、加速させる司令塔になる」と、その役割について語りました。生活者の事前防災を進めるため行政が出来ることとして、立岩さんは、災害への備えを義務化する「規制」や、防災行動を促進する「普及啓発」を掲げる一方で、「災害への備えを日常生活にビルトインしていくことを頑張らないといけない。行政と、生活者との接点を持つ企業が互いの強みを生かしながら新しいパートナーシップを築き、災害への備えが当たり前の社会を目指していきたい」と語りました。

日常にも備えにも利点の多い「長持ち&コンパクト」のトイレットペーパー

メーカーの立場で登壇したのは、衛生用品を製造・販売する「日本製紙クレシア」の常務取締役、高津尚子さんです。従来品に比べ、長さが3倍あるトイレットペーパーを開発し、コンパクトな4ロール入りで販売したところ、持ち帰りやすく収納場所や取り換え回数も3分の1に減らせると、消費者に広く受け入れられた例を紹介。販売店やメーカーにも運搬や輸送面などで利点が大きいといい、「長持ちするコンパクトな商品は日常だけでなく備蓄の上でもメリットがある。メーカーとしてこうした商品の開発、拡充を進めていきたい」と意欲をみせました。同社では、ティッシュペーパーやキッチンペーパーなどでも、内容量を増やしコンパクト化した商品を相次いで販売していて好評だといいます。

官民連携で防災を進めるために必要なこととは?

プロジェクトに参加するメディアとして、読売新聞東京本社が運営する防災情報サイト「防災ニッポン」も紹介されました。

生活者の防災行動の分析などを行う三菱総研主席研究員の山口健太郎さんは、事前防災行動に消極的な「ライト層」が、幅広い世代に一定数いることを報告。こうした人たちが、自発的に防災行動を起こせるよう、国は具体的な目標を掲げ、生活者の消費行動データを持つ企業と連携し、多様な商品やサービスを生んでいく必要性を訴えました。

I―レジリエンス株式会社顧問で京大名誉教授の林春男さんは、官民連携を持続可能なものにするために「善意や社会貢献でなく、企業がもうけを得る本業としてサービスを続けられる仕組みが必要。国は制度や政策を作り、企業はよい商品を届け、生活者が無理なく防災行動に取り組める、そんな仕組みが社会に広がることが理想」と指摘しました。

各地で毎年のように地震による被害や水害が起きており、新しく発足する防災庁への期待感は高まっています。災害をなくすことはできませんが、その被害をくいとめる努力はできるはずです。同じ目標を見据える国や企業、団体が一体となって、生活者のための防災をどう強化していけるのか、注目されます。
<防災ニッポン編集長 板東玲子>

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